ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は計画通り行なわれる

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年6月26日11時52分配信
【巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は近代化を行なう】
モスクワ、6月26日-ロシア通信社ノーボスチ
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、2018年に巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化が完了した後、「セヴマシュ」で修理と近代化を行なう。
金曜日、海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は伝えた。
「重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化完了後、セヴマシュは重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化を開始します」
チルコフは記者団へ表明した。
彼は、近代化作業の範囲は「セヴマシュ」の経験と生産能力に依る事を付け加えた。
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、航空母艦を除き、核動力装置を有する世界最大の打撃戦闘艦であり、大型の水上目標及び沿岸目標の撃破、更には戦闘艦連合部隊へ総合的な対空・対潜防衛を提供する為に意図されている。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは17歳になった]
現在、セヴェロドヴィンスクの「セヴマシュ」造船所では、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の大規模な近代化改装が行なわれています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年にロシア海軍への復帰を予定している]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]
「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装が終わった後、続いて同型艦「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装が実施されるという話は、2014年1月以降に何度も出ています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装完了後、同型艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装が始まる]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化を行なっている企業協同は、そのまま同型艦ピョートル・ヴェリキーの近代化も担当する]
[セヴェロドヴィンスク造船所のトップは語る]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2018-2021年に近代化改装される]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは近代化改装により新型ミサイル兵装を受け取る]
そして今回、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督も、「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装に言及しました。
つまり、「ピョートル・ヴェリキー」を近代化改装する計画は中止も断念もされていないという事です。
ソ連邦解体後の1998年に就役した「ピョートル・ヴェリキー」は、就役当初こそ予算不足で行動は不活発でしたが、2000年代半ば以降は遠海へ進出するようになり、2008年にはカリブ海やインド洋への遠征、2010年には極東遠征、2012年、2013年には北極圏遠征、2013-2014年には地中海遠征を行なっています。
ロシア国防省は、2008年-2009年の「ピョートル・ヴェリキー」の半年間に渡る大西洋・カリブ海・インド洋遠征で「キーロフ」型の価値を見直し、非稼働状態に在った同型艦の復帰を決定しました。
[ロシアはキーロフ型を復帰させる]
ロシアは2000年代後半から「世界の大洋へのロシア海軍の回帰」「世界の大洋の戦略的に重要な海域でロシア海軍の存在を示す」と繰り返し公言しておりますが、原子力推進で無限の航続力を有する「キーロフ」型は、ロシア連邦政府の意図に最もマッチした軍艦という事です。
西側(むろん日本を含む)では、潜水艦と航空母艦以外の艦は原子力推進にするメリットが無いというのが「常識」ですが、ロシアでは、必ずしもそうではありません。
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