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ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Il-38と電子偵察機Il-20の後継となる統一プラットフォームは2020年に初飛行する

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『タス通信』より
2015年6月30日10時36分配信
【海軍航空隊は今後2年以内にIl-20とIl-38と入れ替える為の新たな航空機を決める】
ジュコーフスキー/モスクワ州/ 6月30日/タス通信

ロシア海軍海洋航空隊の現用の航空機Il-20及びIl-38と入れ替える為の統一航空プラットフォームは、2015年~2016年の間に選定される。
本日、海洋航空隊司令官イーゴリ・コジンは記者団へ表明した。

「入れ替える為のプラットフォームは、今年~来年に選定されます」
彼は話した。

コジンによると、汎用プラットフォームは、海洋航空隊の全ての対潜航空機と入れ替わる事になる為、「増加したクオリティ係数」を有するだろう。
コジンは、新たな航空機は、外国の同類機と、ソヴィエト時代のストックを用いて作成される機体を上回る事を保証した。

「2020年までにプラットフォームは空中へ上がります」
海洋航空隊
司令官は付け加えた。


ロシア海軍現用対潜哨戒機Il-38は、現在、Il-38Nへの近代化改修が行なわれています。
[ロシア海軍航空隊は5機目の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア海軍航空隊の為の対潜哨戒機Il-38近代化改修の第2バッチの契約が締結された]
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Il-38は全機が近代化される]

ロシア空軍電子偵察機Il-20海軍Il-38も、ベースになったのは旅客機Il-18です。

Il-18(1957年7月4日初飛行)
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Il-38(1961年9月17日初飛行)
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Il-20(1968年3月21日初飛行)

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そして今回、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、現用のIl-20並びにIl-38と入れ替える為の「統一航空プラットフォーム」が来年(2016年)までに選定され、2020年に初飛行する事を明らかにしました。

つまり、同一の機体をベースにして電子偵察機型対潜哨戒機型が作られるという事でしょう。

コジン少将によると、この「統一プラットフォーム」は、最終的にはロシア海軍の全ての対潜航空機を代替するとの事ですから、Il-38のみならず、Tu-142M3Be-12も将来的には統一プラットフォームで代替されるようです。

統一プラットフォームとなる機体についての具体的な情報は有りませんが、現在、電子偵察機Il-20の後継としてTu-214Rが開発されています。
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これは旅客機Tu-214がベースとなっております。
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そして開発元のツポレフは、Tu-214対潜哨戒機ヴァージョンも提案しています。
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