ロシア海軍の為の将来原子力空母の起工は2018年までの予定表には無い
- カテゴリ:ロシア新世代航空母艦


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月1日14時02分配信
【統合造船業営団:将来正規空母の起工は2018年まで計画されていない】
サンクトペテルブルク、7月1日-ロシア通信社ノーボスチ
2018年までの国家防衛発注において、ロシア連邦海軍の為の将来正規空母の起工は提示されていない。
水曜日、ロシア通信社ノーボスチは、「統合造船業営団」国家防衛発注局取締役アナトーリー・シレモフより伝えられた。
「2007年にロシア連邦国防省から発注された航空母艦の開発は、ネフスキー計画設計局により行なわれています。
それは原子力となり、既に企業協力、費用、建造時期は決まっております。
現時点において、2015年から2017年の国家防衛発注の目標に、海洋航空複合体の作成は提示されていません」
シレモフは話した。
[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]
ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
「3つの設計案」は、重航空母艦(80000-85000t級)、中航空母艦(55000-65000t級)、軽航空母艦(50000t未満)を指しています。
既に正規空母用の電磁カタパルトの開発も始まっています。
[ロシアは将来空母用の電磁カタパルトの開発を始めている]
将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]
2015年2月、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、将来正規空母の1番艦の建造には8-10年間掛かると述べました。
[ロシア海軍将来空母の1番艦の建造には8-10年掛かるだろう]
同様の事は、将来正規空母の設計を担当するネフスキー計画設計局のトップ、セルゲイ・ウラソフ氏も述べています。
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]
[ロシア将来空母の作成には10年掛かる]
2015年3月、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、将来正規空母の開発作業は中止されること無く継続されていると述べました。
[ロシア海軍の為の将来正規空母の開発作業は継続されている]
将来正規空母の建造が予定されているセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」では、造船設備の近代化が進められています。
[セヴェロドヴィンスク造船所セヴマシュはロシア海軍の為の将来正規空母の建造を準備する]
将来正規空母のアイランドは非金属複合材料で造られます。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]
2015年5月末、ロシア海軍艦船建造管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、現用の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を代替する将来正規空母の1番艦は2026-2027年に受領される予定であると述べました。
[ロシア海軍将来正規空母の1番艦は2026-2027年に就役する]
しかし翌6月、「ロシア軍事産業企業体の(匿名の)情報提供者」は、将来正規空母の建造は2025年よりも前に開始する事は出来ないと述べました。
[ロシア海軍の為の将来正規空母の建造開始は2025年よりも前にはならない]
今回、「ロシア統合造船業営団」国家防衛発注局取締役アナトーリー・シレモフ氏は、将来正規空母の起工は、少なくとも、2015年、2016年、2017年の国家防衛発注のリストには載っていないとだけ述べています。
2018年以降は未定という事ですが、おそらくは、早くても2020年代前半でしょう。
なお、アナトーリー・シレモフ氏は、将来正規空母の動力は原子力となるとも言っています。
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