ロシア海軍の為の新たな小型ロケット艦プロジェクト22800の1番艦は2016年に起工される

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月1日13時39分配信
【海軍総司令官:プロジェクト22800のトップ艦は2016年に起工される】
サンクトペテルブルク、7月1日-ロシア通信社ノーボスチ
プロジェクト11356フリゲートを代替する為のプロジェクト22800有翼ミサイル小型ロケット艦のトップ艦は2016年に起工される。
水曜日、海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は表明した。
プロジェクト11356フリゲートの建造は、ウクライナからガスタービンエンジンが供給されない事に関連し、3番艦以後は中断している。
「我々は、11356を代替するプロジェクト22800有翼ミサイル小型ロケット艦のトップ艦の2016年の起工を計画しています」
チルコフは話した。
ロシア連邦海軍の為に合計で18隻のプロジェクト22800艦が建造される事を総司令官は指摘した。
彼は、造船プログラムの調整には困難が生じる可能性が考慮される事を強調した。
現在、ロシア海軍黒海艦隊向けに建造されているプロジェクト11356Rフリゲートは、ロシア・ウクライナのガスタービン製造分業体制(ロシアでパーツを製造し、ウクライナで最終組立する)が2014年春以降に瓦解し、ウクライナからのガスタービン供給が途絶えた為、4番艦以降の建造が中断しています。
[ロシア海軍の新型フリゲートの建造は停滞する]
[ロシアはガスタービンエンジン供給中止に関してウクライナを訴える]
ロシア国内でのガスタービン生産体制が整うのは2018年になり、それ以降には11356Rの為のガスタービンエンジンも供給されるようになります。
しかし、そこまでして11356Rを待っていられないと考えられた為か、方針転換されることになったようです。
プロジェクト11356Rに代わるプロジェクト22800小型ロケット艦は、おそらく、以前にロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督が述べた「大洋クラスの小型コルベット」の事でしょう。
[ロシア海軍の為の大洋小型コルベットが建造される]
現在建造中のプロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦は有翼ミサイル「カリブル」発射機を搭載していますが、22800は、有翼ミサイル「オーニクス」と「カリブル」の双方を発射できる3R-14汎用ミサイル垂直発射機を搭載するようです。

[汎用ミサイル垂直発射機3R-14UKSK]
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