プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ就役した

本日(2015年7月3日)、プロジェクト06363通常動力潜水艦の3番艦B-262「スタールイ・オスコル」はロシア連邦海軍へ就役しました。
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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月3日11時20分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「スタールイ・オスコル」へ聖アンドレイ旗が翻った】

第7回国際海軍サロンの枠組みにおいて、7月3日・金曜日、プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「スタールイ・オスコル」への聖アンドレ旗掲揚式典が開催された。

現時点において、海軍の将兵は潜水艦へ習熟していると式典中にロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフは語った。
「プロジェクト636潜水艦は、世界に同類のものが有りません」
彼は表明した。
「僕は願っております。
乗組員の皆様に幸せな航海、追い風、キール下の7フィートが有りますように」
ヴィクトール・チルコフ
はスピーチを締めくくった。

「このプロジェクトは、非常に高い能力を有しており、NATOからは"ブラックホール"と呼ばれております。
何故なら、世界中の船にとって(潜水艦は)目に見えず、静かですから」

次に、ロシア連邦産業貿易相デニス・マントゥロフは話した。
彼は潜水艦の乗組員へ、潜水艦の兵器が演習でのみ使用される事を望んだ。

「この潜水艦は、黒海艦隊には、とても必要です。
それは全ての種類及びタイプの試験を成功裏に実施し、顧客から潜水艦への苦情は有りません」
ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ
は表明した。

式典において聖アンドレイ旗正教会司祭により祓い清められ、潜水艦へ掲揚される。

[『海軍産業』参考資料]
B-262「スタールイ・オスコル」
は、 プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦である。
敵の潜水艦及び水上艦との戦闘、海軍基地、沿岸、海洋交通線の防衛、敵との接触の為の偵察及び哨戒活動の為に意図されている。

潜水艦は2012年8月17日に起工され、2014年8月28日に進水した。
2015年3月6日には工場航行試験へ出発し、7月2日には、受領-引渡証書へ署名された。

潜水艦の兵装は6門の口径533mm自動装填魚雷発射管、18本の魚雷、24個の機雷、4基のミサイル「カリブル」携帯高射ミサイル複合体「ストレラ-3」或いは「イグラ」ミサイル8基である。

[戦術-技術的特性]
水上速力:17ノット
水中速力:20ノット
通常潜航深度:240メートル
最大潜航深度:350メートル
乗組員:52名
自立行動期間:45日
経済続力での水中航続距離-400海里
水上排水量:2350トン
水中排水量:3950トン
全長:73メートル
船体最大幅:10メートル
平均吃水:6.2メートル



[プロジェクト06363潜水艦]

プロジェクト06363潜水艦の3番艦B-262「スタールイ・オスコル」は2012年8月17日に起工されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルは起工された]

2014年3月に乗員団が編成されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルの乗員団が編成される]

2014年8月28日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の3番艦スタールイ・オスコルは進水した]


2015年3月6日、航行試験へ出発しました。

[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の3番艦スタールイ・オスコルは航行試験を開始する]

2015年6月25日、受領-引渡証書へ署名され、ロシア海軍へ納入されました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ納入された]

記事冒頭の「第7回国際海軍サロン」とは、2015年7月1日からサンクトペテルブルクで開催されている国際海洋兵器展示会IMDS-2015を指しています。
(今回で7回目)
【IMDS(International Maritime Defence Show)公式サイト】
【IMDS-2015日程表】
「IMDS-2015」には潜水艦「スタールイ・オスコル」も出展されています。

その「IMDS-2015」3日目となる2015年7月3日、潜水艦「スタールイ・オスコル」への聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典、即ち、ロシア連邦海軍への正式な就役式典が開催されました。
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ロシア海軍の艦の就役は
1:受領-引渡証書への署名(艦の造船所から海軍への納入)
2:海軍旗の初掲揚式典・各艦隊部隊への編入

の2段階で行なわれますが、潜水艦「スタールイ・オスコル」の場合、1は2015年6月25日に行なわれ、2は7月3日に開催されました。

これまでにも「国際海軍サロン」(IMDS)には、ロシア海軍へ就役(納入)前の艦が出展された事は何度か有りますが、「IMDS」の最中に(イベントの一環として)就役式典が開催されたのは今回が初めてになります。

なお、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、式典の中で「(「スタールイ・オスコル」乗組員に)キール下の7フィートが有りますように」と言っていますが、これはロシア海軍、というか船乗りの古い用語で「幸あらんことを」といった意味になります。
起源については諸説あるようですが、要するに、キール(船底)から海底まで7フィート(約2.1メートル)以上離れていれば座礁する心配は無い(無事に航行できる)という昔の船乗りの故事から来ているようです。


ロシア海軍向けのプロジェクト06363非核動力潜水艦は、これまでに6隻が起工され、この内の2隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で建造されています。
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現在の所、6隻が建造される計画です。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代非核動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。
[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-265「クラスノダール」(Б-265 Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工/2015年4月25日予定/2015年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Б-268 Великий Новгород)
建造番号01674
2014年10月30日起工/2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-271「コルピノ」(Б-271 Колпино)
建造番号01675
2014年10月30日起工/2016年11月就役予定
黒海艦隊に配備予定


プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
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