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ロシア海軍の為の将来多目的艦上ヘリコプターが開発される

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月2日16時03分配信
【「カモフ」は将来艦上ヘリコプターを開発する】

「カモフ」社は将来多目的艦上ヘリコプターを開発する。
同社の主任設計者セルゲイ・ミヘーエフはサンクトペテルブルクの国際海軍サロンにおいて表明した。


「弊社は既に将来ヘリコプタープロジェクトを作成しています。
新たな設計には、過去50年間にカモフが蓄積した全ての能力が含まれます」
ミヘーエフ
タス通信へ話した。

彼によると、開発は、提供される資金及び発注に応じて、発注者が指定する任意の時期に行なわれる事になるだろう。
「我々には、この為の用意があり、私達の人生の全てに先立ち、この将来ヘリコプターは作成されます。
ですが、その出現の時期は-発注者の問題です。
彼ら(発注者)による適切な施策が提供されるのならば、カモフ社は、すぐにでも新世代多目的艦上ヘリコプターを作成する事が出来ます」

対談者は強調した。

新たな機体は、Ka-27Ka-29を含め、現在、ロシア海軍の軍備として在籍するヘリコプターの後継機となる。

ミヘーエフが説明したように、艦上ヘリコプターの為の規格は、寸法、輸送システム、整備など、Ka-25(1971年に軍備採用)の作成時から開発され「不動のままです」
「全ての将来艦載ヘリコプターは、これらの基準に基づいて作成されます。
我々は、格納庫、エレベータ、インフラストラクチュアを作り直す事は出来ず、既に開発済みの規定を遵守する事が必要です」
ミヘーエフ
は話した。


ロシア(ソ連)ヘリコプターメーカーである「カモフ」は、ソ連/ロシア海軍の一連の艦載ヘリコプターを開発しましたが、艦の格納庫などの制限により、寸法を大幅に変える事は有りませんでした。

Ka-25(1961年7月20日初飛行、1971年12月軍備採用)
メインローター直径:15.74m
全長:9.75m
全幅:3.76m
全高:5.37m

Ka25a.jpg

Ka-27(1973年12月24日初飛行、1981年軍備採用)
メインローター直径:15.90m
全長:12.25m
全幅:3.80m
全高:5.40m

15-0402b.jpg

そして1990年代には、Ka-27シリーズの後継として新型艦載ヘリコプターKa-40が計画されましたが、資金不足により開発は中止されました。
ka40a.jpg
ka40b.jpg

現在は、現用機Ka-27の近代化改修が進められています。
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

しかし、Ka-27を未来永劫に渡り使用し続ける事は出来ないので、「カモフ」による新たな艦上ヘリコプターの開発が計画されることになりました。

ただ、今回の記事を見る限り、例によって艦の格納庫などの制限の為、(Ka-27から)寸法を大幅に変えるわけにも行かず、おそらくは、Ka-27と殆ど同サイズの新世代ヘリコプターが作られる事になるようです。
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