ロシア海軍の最優先事項は戦略原潜の建造にある

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『タス通信』より
2015年7月6日6時15分配信
【ロシア連邦海軍総司令官:原子力潜水艦隊は造船プログラムの最優先事項である】
モスクワ、7月6日/タス通信

原子力潜水艦隊は、ロシア海軍の造船プログラムの最優先事項である。
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は表明した。

彼は、7月5日に終了したサンクトペテルブルク国際海軍サロン『IMDS-2015』で提示されたロシアの新たな水上艦及び潜水艦開発プロジェクトに関し、その結果を総括した。

これは、ロシア連邦国防省下の海軍広報サービス・情報供給部代表イーゴリ・ディガロ1等海佐が記者団へ伝えた事である。

「海軍の為に建造される第5世代原子力潜水艦は、既に設計が進められています」
チルコフ
は通知した。

「戦略原子力潜水艦プロジェクト"ボレイ"シリーズについてですが、このシリーズの建造で使われた全ての最高の技術的解決策は、(次の)新たな世代の原子力潜水艦において更なる発展を遂げる事でしょう」
提督は話した。

更に彼は伝えた。
「2020年以降、海軍は、大きな揚陸部隊収容能力と複数のヘリコプターを搭載できる新たな大型揚陸艦の建造と装備化を計画しております」

「次なる段階はヘリコプター空母の建造となるでしょう。
我々は予備設計について検討しております」
チルコフ
は強調した。

水上艦の近代化について海軍総司令官は想起した。
「2018年には重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化が完了します。
全ての能力において、それは事実上の新造艦となり、あらゆる遠海ゾーングループの基礎を構成する事になります。
同艦が復帰した後、重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化が実施されます」


海軍総司令官が表明したように「国際海軍サロンには、外国海軍の同僚が高い関心を示しました」



国際海洋兵器展示会IMDS-2015は、2015年7月1日から7月5日までサンクトペテルブルクにおいて開催されました。
【IMDS(International Maritime Defence Show)公式サイト】
【IMDS-2015日程表】

【写真:IMDS-2015パビリオン】
【写真:IMDS-2015の水上展示艦艇】

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督「原子力潜水艦隊(の建設)はロシアの造船プログラムの最優先事項」と言っていますが、この「原子力潜水艦隊」は、発言の中身を見る限り、戦略原子力潜水艦を指しているようです。

現在、ロシア海軍向けに第4世代戦略原潜「ボレイ」級の建造が進められており、2020年までに8隻の調達が計画されていますが、2021年以降も「ボレイ」級の改良型の建造は続けられます。
[ロシア海軍第4世代戦略原潜ボレイ級の建造は2020年代にも継続される]

「ボレイ」級の次の第5世代戦略原潜の設計作業も既に始まっています。
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]

チルコフ提督の言う「大きな揚陸部隊収容能力と複数のヘリコプターを搭載できる新たな大型揚陸艦」は、早ければ2016年から建造が始まる汎用揚陸艦「プリボイ」級の事でしょう。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]

「プリボイ」級の次には「ヘリコプター空母」(汎用揚陸ヘリコプター搭載艦)の建造も検討されています。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]

チルコフ提督が言及しているように、現在、セヴェロドヴィンスク造船所で大規模な近代化改装工事を行なっている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、2018年に復帰する予定となっております。
[ロシア海軍は近代化された重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフを2018年に受領する]
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「アドミラル・ナヒーモフ」復帰後、同型艦「ピョートル・ヴェリキー」も近代化改装されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は計画通り行なわれる]
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