ロシア海軍最新戦略原潜ボレイ級7番艦はインペラートル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)と命名される


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月6日16時04分配信
【次の「ボレイ」はアレクサンドル3世に因んで命名される】
第7のプロジェクト955「ボレイ-A」戦略ロケット艦は、ロシアで最後から2番目の皇帝アレクサンドル3世に因んで命名される。
『 Lente.ru』のインタビューに対し、統合造船業営団国家防衛発注局長アナトーリー・シレモフは伝えた。
「今年には第7のボレイの起工が待ち受けているでしょう。第8は来年になりますが、その名前は未だ選択されていません」
アナトーリー・シレモフは話した。
「7隻目の名前を選択するのは海軍の特権であり、正式な報告は未だありませんが、入手可能な情報によると、皇帝の名前が推薦されています。
それは、アレクサンドル3世と命名されるでしょう」
局長は付け加えた。
海軍は2013年-2014年にプロジェクト955潜水艦3隻を受領した:「ユーリー・ドルゴルーキー」、「アレクサンドル・ネフスキー」と「ウラジーミル・モノマーフ」
更に、改正されたプロジェクト955A「ボレイ-A」潜水艦が建造されている。
この内の2隻(「クニャージ・ウラジーミル」と「クニャージ・オレグ」)は既に建造中である。
2014年12月26日、シリーズの更なる1隻-「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」が起工された。
戦略用途ロケット水中巡洋艦プロジェクト955「ボレイ」は、海洋戦略核戦力の更新の為に意図されている。
原子力艦の水中排水量は24000トンであり、16基の大陸間弾道ミサイルR-30「ブラヴァー」を搭載する。

以前、最後から2番目のロシア皇帝に因み、2隻の戦闘艦が命名された。
1隻目は、「ボロジノ」型戦隊装甲艦「インペラートル・アレクサンドルIII」であり、サンクトペテルブルクのバルト工場で1900-1903年に建造された。
(1905年5月27日のツシマの戦いで全乗組員が戦死)

2隻目は、「ドレッドノート」級戦列艦であり、ニコラエフの「ルッスード」工場で1911-1917年に建造された。

1917-1918年には黒海の最後の戦いへ参加し、その後、白軍側で内戦へ参加した。
1917年、同艦は最初の名前「ヴォーリャ」を受け取り、その後、白軍艦隊の一員となり「ゲネラル・アレクセーエフ」と改名された。
1920年、「ゲネラル・アレクセーエフ」率いるロシア黒海艦隊の残余はセヴァストーポリを去り、フランス領北アフリカのビゼルト港へ入った。
1924年、艦はソヴィエト連邦へ引き渡されたが、技術的条件の不良が故にロシアへ戻る事は無く、フランスで廃棄された。
戦列艦の旗はオーストラリアへのロシア移民が保有し、クリミアがロシアへ編入された後の2014年秋にセヴァストーポリへ戻った。
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]
プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦は、これまでに6隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。
1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]
2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]
4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2017年にロシア海軍へ納入される]
5番艦(改「ボレイ」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]
6番艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]
今年(2015年)には7番艦の起工が予定されています。
[ロシア海軍最新戦略原潜ボレイ級の建造予算が凍結される事など無い]
2014年8月、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、今後建造されるロシア海軍の新型艦の何れかに「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)の名前を付けるように提案しました。
[ロシア海軍の新造艦に皇帝アレクサンドル3世の名が付けられる]
そして、今回の記事によると、現在の所、「ボレイ」級7番艦の艦名の最有力候補は「インペラートル・アレクサンドルIII」との事です。
ただ、「ボレイ」級7番艦が起工されるのは今年12月になるので、それまでに変更される可能性も有りますが。
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