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ロシア海軍はプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)の調達を2隻で打ち切る

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月8日18時10分配信
【最新大型揚陸艦「イワン・グレン」のシリーズは2隻に減少する】

ロシア海軍は、プロジェクト11711艦(トップ艦「イワン・グレン」)の建造計画数を6隻から2隻へ減らす。
同プロジェクト最後の艦は、2015年6月に起工された「ピョートル・モルグノフ」になる。


『Lenta.Ru』特派員は軍当局の情報提供者より伝えられた。
このプロジェクトに代わって登場する新世代大型艦の建造は2016年に開始される事になっている。

これもまた大型揚陸艦に分類される将来艦の排水量は14000トン以上、収容能力は揚陸部隊500名までとなる。
今後10年の間に、海軍は、このタイプの艦を8隻受領する事になるだろう。

「イワン・グレンと今年6月に起工されたピョートル・モルグノフのコンセプトは、古いプロジェクトの繰り返しです。
それは直接沿岸へ揚陸部隊を上陸させ、軍の沿海作戦を支援する為に意図されており、遠征作戦の為には全く適合しておりません。
沿海側面での軍の支援任務に彼らが出現した場合、エアクッション艦を含め、より小さな手段の力添えを得て、海軍基地から大きく離れた場所での作戦の為、より大きな艦が必要となります」

対談者は『Lenta.Ru』へ指摘した。

情報提供者によると、艦尾にはヘリコプター発着場格納庫が、艦首に上部構造物が装備され、6-8機のヘリコプターの展開を可能にする。
この内の4機が同時に空中へ上がることが出来る。

艦は水平線からの揚陸部隊の上陸の為に意図されており、更には、揚陸艇及びエアクッション小型揚陸艦の為のドック室が装備される。
艦首には斜板(扉)が保持されるが、防衛産業の対談者が説明したように、それは主として基地からの車輌の積載過程を迅速化する為に意図されている。

以前、ロシア海軍造船総管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフは、新たなタイプの艦のトップは2020年に海軍へ引き渡されると表明した。


[新型揚陸艦イワン・グレン]

プロジェクト11771大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日に起工され、それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
現在、艤装工事が進められており、2015年末までにロシア海軍へ引き渡される予定です。

2番艦「ピョートル・モルグノフ」は2015年6月11日に起工されました。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]

当初の計画では、プロジェクト11711大型揚陸艦は、トップ艦(イワン・グレン)と生産艦5隻の計6隻が調達される筈でしたが、結局、2隻で打ち切られる事になりました。

2015年6月中旬には、新世代汎用揚陸艦プロジェクト「プリボイ」の概要が明らかにされました。
(今回の記事では「新世代大型艦」「将来艦」「新たなタイプの艦」と記されておりますが)
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]
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直接海岸へ乗り付け、艦首扉を開いて兵員や車両などを上陸させる「イワン・グレン」型とは異なり、「プリボイ」級は搭載する揚陸艇を使って兵員や車両などを上陸させます。

「プリボイ」級と同様のコンセプトの大型揚陸艦は、ソ連邦時代にも建造されていました。
それがプロジェクト1174「ノソローク」大型揚陸艦です。
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1174(イワン・ロゴフ級)は3隻が建造されましたが、ソ連邦解体後には殆ど活動する事は無く、2000年代までに全艦退役しました。
[大型揚陸艦イワン・ロゴフ級はロシア海軍へ復帰する?]

「プリボイ」級は、リファインされた「イワン・ロゴフ」級とも言えるでしょう。
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プロジェクト「プリボイ」の1番艦は2016年に起工され、2020年にロシア海軍へ引き渡される予定となっております。
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]

「プリボイ」級は、2016年から2025年頃までに計8隻の建造が計画されているようです。
おそらくは、現用の大型揚陸艦の代替として各艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)に2隻ずつ配備する事を想定しているのでしょう。
[ロシア海軍は19隻の大型揚陸艦を有する]
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