ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は2015年7月下旬に沿海地方へ回航される

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月16日16時04分配信
【コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海での研修後にカムチャツカへ戻る】
アムール造船工場で建造されている最新鋭コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員は、バルト海での研修を完了し、極東へ戻った。
『中央海軍ポータル』は、太平洋艦隊の情報提供者より伝えられた。
対談者は、船員はカリーニングラードでの研修を完了して戻っており、コムソモリスク・ナ・アムーレで研修を続ける事を指摘した。
2015年1月、乗組員が完全に形成され、サンクトペテルブルクでの研修へ向かった事が想い起される。
2ヵ月後、船員はバルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」乗組員と共に実地研修を始めた。
太平洋艦隊将兵は、艦の制御、艦載機器及びシステム、標準兵器を使用する技能を得た。
バルト艦隊の同僚と共に、彼等は砲撃とミサイル発射を実行し、通信及び対空防衛を保障する演習を実施した。
「ソヴェルシェーンヌイ」は、アムール造船工場で建造されるプロジェクト20380近海ゾーン多目的警備艦の1番艦である。
同艦は太平洋艦隊の一員として加わる。

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月16日17時02分配信
【太平洋艦隊の為に建造されているコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は7月にボリショイ・カーメニへ移動する】
太平洋艦隊への引き渡しが意図されているコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、7月後半に「アムール造船工場」艤装岸壁からボリショイ・カーメニへ移動する。
『海軍産業』は艦隊の情報提供者より伝えられた。
「アムール造船工場」の計画スケジュールからの情報によると、曳航には浮きドック「ゼーヤ」が関わる。
「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員は沿海地方へ向かう。
対談者は『海軍産業』へ、船員は太平洋艦隊への艦の引き渡し時期まで滞在する事を指摘した。
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、2006年から「アムール造船工場」で建造されているプロジェクト20380の「極東」生産艦の1隻目である。
航行試験開始は2013年に予定されていたが、「資金不足と製造計画の失策」が故に、その時期は延期された。
その後、セルゲイ・ショイグ国防相の極東訪問の後、彼の代理ユーリー・ボリソフは、「アムール造船工場」で建造中のコルベットの価格を増額させると発表した。
2015年5月22日、「ソヴェルシェーンヌイ」は工場の造船台を出て進水した。

[『海軍産業』参考資料]
プロジェクト20380艦の排水量は2000トン、全長100メートル以上、最大速力27ノット、自立航行距離4000海里。
コルベットの兵装には、次のものが含まれる:2基の対艦ミサイル複合体「ウラン」4連装発射装置、高射ミサイル複合体「リドゥート」(12基の高射ミサイル)、2基の対魚雷防御複合体「パケート」4連装発射装置、100mm砲A-190、2基の6連装30mm砲AK-630M、2基の擲弾筒DP-64。
艦上にはヘリコプターKa-27が駐留できる。

[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレのアムール造船工場で起工されましたが、建造工事は大幅に遅延しました。
[ロシア太平洋艦隊の為の新型コルベットの建造は遅延する]
その主な原因は、コルベットの建造価格に関するロシア国防省と造船所の対立に有ったのですが、2014年4月、国防省は造船所側の要求を受け入れ、建造費用の増額に同意しました。
[ロシア太平洋艦隊向けの新型コルベットの建造費用は130億ルーブルに増額された]
その後、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」の建造工事は進み、今年8月には艤装工事の為、コムソモリスク・ナ・アムーレから沿海地方のボリショイ・カーメニまで移送されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は艤装工事の為、2015年8月に沿海地方へ回航される]
2015年1月~3月、「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海へ行き、バルト艦隊のプロジェクト20380コルベット「ソーブラジテルヌイ」で実地訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"乗組員はバルト海での訓練を開始した]
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海での研修を終えた]
2015年5月22日に進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は進水した]
今回の記事によると、「ソヴェルシェーンヌイ」は7月下旬にコムソモリスク・ナ・アムーレから沿海地方のボリショイ・カーメニへ回航され、最終艤装工事を行なうとの事です。
以前に公表された予定よりも少し早まりました。
「ソヴェルシェーンヌイ」は、今年末にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グレミャーシチー"は2015年末にロシア海軍へ納入される]
プロジェクト20380コルベットは、太平洋艦隊向けに4隻が建造される予定です。
[極東でロシア海軍太平洋艦隊の為のコルベット4隻が建造される]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の2隻のプロジェクト20380コルベットが建造される]
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