ロシア海軍太平洋艦隊のキロ級潜水艦B-187はコムソモリスク・ナ・アムーレと命名された
- カテゴリ:プロジェクト877潜水艦(キロ級)

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月20日11時20分配信
【太平洋艦隊の「ワルシャワンカ」の内の1隻は「コムソモリスク・ナ・アムーレ」の名を受けた】
ウラジオストク、7月20日-ロシア通信社ノーボスチ
太平洋艦隊のプロジェクト877(註:原文では636.3と書かれているが、877の間違い)「ワルシャワンカ」潜水艦B-187は「コムソモリスク・ナ・アムーレ」の名を受けた。
ロシア通信社ノーボスチは、東方軍管区広報サービス・情報供給部長ローマン・マルトフより伝えられた。
「海軍総司令官令第703号に沿って、7月15日に署名が行なわれました。
命名のイニシアチブは、退役潜水艦乗員とコムソモリスク・ナ・アムーレ市のトップが発起しました」
マルトフは話した。
彼によると、現在、潜水艦はコムソモリスク造船工場において、戦闘及び技術的可能性を大幅に向上させる定期修理と近代化が実施されている。
プロジェクト877「パルトゥス」大型潜水艦B-187は、1991年5月7日にアムール造船工場で起工され、1993年から1995年には、完全に自立した3回の戦闘勤務を行ない、「優秀」と評価された。
1995年に艦の乗組員は「戦闘訓練の結果における太平洋艦隊で最高の艦」の称号を獲得した。
2011年6月から現在まで、同艦の艦長はセルゲイ・コレスニコフ2等海佐が務めている。
(以下、黒海艦隊向けに新規建造されているプロジェクト6363潜水艦の能書きが長々と述べられていますが、B-187は6363では無いので省略します)
[潜水艦B-187]
プロジェクト877大型潜水艦B-187は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市のアムール造船工場で1991年5月7日に起工され、同年10月5日に進水、そして同年12月30日には受領-引渡証書への署名が行なわれ、ソ連海軍へ納入されました。
翌1992年に太平洋艦隊へ正式編入、第182独立潜水艦旅団の所属となり、カムチャツカ半島へ配備されました。
1993年1月~3月、1994年8月~9月、1995年3月15日~4月28日に戦闘勤務を実施。
1997年8月、東南アジアでの兵器展示会への参加準備の為、ウラジオストクへ回航されました。
1997年10月にはタイの展示会「タイ-97」(10月20日~27日)へ参加し、11月にはベトナムのカムラン湾へ停泊、翌12月にはマレーシアの展示会「リマ-97」(12月2日~8日)へ参加しました。
この双方の展示会において、B-187は、輸出用潜水艦プロジェクト636の「見本」として出展されました。
この時、西側は、本艦の艦名をBN-529「ロシア」と勘違いしています。
東南アジアから帰港後、B-187はウラジオストク(ウリス湾)の第19潜水艦旅団へ転属しました。
2003年、B-187は修理の為、ボリショイ・カーメニへ回航、その後、近代化改装を行なう為、コムソモリスク・ナ・アムーレ市のアムール造船工場へ回航され、現在に至っています。
これまでは「名無し」だったB-187ですが、就役から24年後に「コムソモリスク・ナ・アムーレ」と命名されました。
- 関連記事
-
- ロシア海軍北方艦隊のディーゼル潜水艦ウラジカフカスは長期任務を終えて基地へ戻った
- ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは2015年12月末までに復帰する
- ロシア海軍太平洋艦隊のキロ級潜水艦B-187はコムソモリスク・ナ・アムーレと命名された
- ロシア海軍太平洋艦隊のキロ級潜水艦3隻は宗谷海峡を東進した
- 近代化されたロシア海軍北方艦隊の潜水艦ウラジカフカスは2015年9月に復帰する
スポンサーサイト