ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された
- カテゴリ:ロシア海軍ニュース

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月26日20時5分配信
【ロシアの海洋ドクトリン:クリミアと北極は最優先事項である】
モスクワ、7月26日-ロシア通信社ノーボスチ
更新されたロシアの海洋ドクトリンの最重要部が定められた。
クリミアにおける黒海艦隊のインフラストラクチュア開発の重要性、海洋及び大洋におけるロシア連邦の安全保障の為の鍵となる役割の北方艦隊について指摘された。
ドクトリンに記載された変更は、クリミアがロシアの一員として加わった後の現在の黒海地域における支配的な政治状況、更には、北方艦隊への主要打撃力の集束及び海軍戦略グループについて説明した。
ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、日曜日に(海洋)ドクトリンの新ヴァージョンを承認した。
[クリミアを強調]
更新されたテキスト文書によると、黒海におけるロシア連邦の政策の基本は、戦略的位置の速やかなる回復と強化、更には地域の平和と安定の維持にある。
この新たなドクトリンは、ロシアの戦略的位置を強化し、海軍へ特定の任務を与える為の明確な指針を提供する。
ロシア連邦黒海艦隊の戦力構成を改善し、クリミア及びクラスノダール地方沿岸のインフラストラクチュアを開発する。
新たなドクトリンの枠組みにおいて黒海艦隊へ割り当てられた多くの特別な役割は、ロシアへのクリミア復帰後に艦隊へ割り当てられた任務の範囲を拡大すると説明された。
特に、海洋ドクトリンでは、「地中海エリアへ常に基づくロシア連邦の充分な海軍の存在」の確保の必要性が定められている。
この業務の重要な部分は、黒海の肩と腰(註:おそらくセヴァストーポリとノヴォロシースクの事)において、黒海艦隊が受領を始めた新たな戦闘艦と潜水艦により支援される。
ロシア連邦の充分な海軍の存在は、更新されたドクトリンのテキストによると、大西洋においても確保されなければならない。
[北極の安全]
大西洋及び地中海における海軍の存在を確実にする為には、無論、北方艦隊が関与する事になるが、ドクトリンによると、彼等には、北極における極めて重要かつ特殊な一連の任務が与えられる。
まず第一に、ロシア連邦の国家安全保障への脅威を減らし、北極圏における戦略的安定性の確保について述べられている。
つまり、ロシアは北極海域の開発と研究における主導的ポジションを強化していく。
この課題に関し北方艦隊へ与えられた役割については、更新されたドクトリンによると、北極圏に向けた国家海洋政策の基礎は「ロシア連邦の海軍の能力の強化、北方艦隊の戦力と部隊の発展」である。
[パートナーは中国とインド]
太平洋地域に向けては、ドクトリンによると、海軍の為の鍵となる任務は増加して継続し、その急速な発展が地域の経済・軍事情勢に大きな影響力を有する中国及び他の諸国との友好関係の発展が示されている。
インド洋へ向けたドクトリンは、大部分が、軍事技術協力におけるロシアの主要パートナーの1つであるインドに費やされた。
ドクトリンでは、この地域の開発の主な方向として、この国との友好関係の発展が指摘されている。
[技術的独立性]
新たな海洋ドクトリンの鍵となる点の1つは、国内造船所の技術的独立性である。
テキスト文書では、国家海洋政策の全ての目標を達成する為、「ロシア連邦の造船及び海軍技術の分野における技術的独立性の確保」は極めて必要であると明示されており、先ず初めに、国家軍備プログラムの枠組みにおける造船について述べられている。
2015年7月26日の「ロシア海軍の日」、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、バルチースク基地における祝賀式典に出席しました。
[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]
ロシア連邦の新たな海洋ドクトリンは、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」艦内の会議室において、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージン、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将、ロシア連邦軍西方軍管区司令官アナトーリー・シドロフ大将が出席して開催された会合において承認されました。


- 関連記事
スポンサーサイト