fc2ブログ

セルゲイ・アヴァキャンツ少将はロシア太平洋艦隊司令官に任命された

2010年10月以降、ロシア太平洋艦隊司令官臨時代行だったセルゲイ・アヴァキャンツ少将ですが、この度、正式に太平洋艦隊司令官に任命されました。
12-0503a


『ロシア通信社ノーボスチ・極東管区ニュース』より。
【アヴァキャンツ少将は太平洋艦隊司令官に任命された】
モスクワ、5月3日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア大統領ドミトリー・メドベージェフは、セルゲイ・アヴァキャンツをロシア連邦太平洋艦隊司令官に任命した。
木曜日、クレムリン広報サービスは発表した。

アヴァキャンツは、太平洋艦隊参謀長兼司令官第一代理を務めていた。
2010年以降、(大平洋)艦隊司令官の職務を代行していた。
(2012年5月3日21時03分配信)


[ロシア海軍の高級指揮官]
以前の太平洋艦隊司令官コンスタンチン・シデンコ大将は、2010年10月29日に新設の東方軍管区(旧極東軍管区及びシベリア軍管区を統合し、更には海軍の太平洋艦隊と空軍部隊も加えた陸海空統合部隊)司令官に就任しました。
しかし、後任の太平洋艦隊司令官はすぐには発令されず、参謀長アヴァキャンツ少将が司令官代行を務めていました。
[太平洋艦隊は2011年の演習で最高の成果を収めた]


セルゲイ・ヨシフォヴィッチ・アヴァキャンツは、1957年4月6日、アルメニア共和国首都エレバンに生まれました。現在55歳です。
父(ヨシフ・アヴァキャンツ)もソヴィエト連邦海軍士官でした。

1980年にP.S.ナヒーモフ記念黒海海軍高等学校を卒業後、北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・ユマシェフ」で1980~1985年まで勤務しました。

大型対潜艦「アドミラル・ユマシェフ」
12-0503b

1985~1996年まで北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」で勤務し、1991年には同艦の艦長に任命されました。
アヴァキャンツ1等海佐が艦長を務めていた頃、同艦はサンクトペテルブルクでオーバーホール中でした。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1995年5月、サンクトペテルブルク)
12-0503c

1996年~1998年に北方艦隊第43ロケット艦師団副司令官、1998~2001年に第43ロケット艦師団参謀長、2001~2003年に第43ロケット艦師団司令官、2003~2005年に第7大西洋作戦戦隊参謀長を務めた後、2005~2007年にはロシア連邦軍参謀本部軍事アカデミーに在学していました。
(第7作戦戦隊は2005年に解散)

アカデミー卒業後の2007年に黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地参謀長、2007~2010年には太平洋艦隊沿海地方異種兵力連合小艦隊司令官を務めました。

2009年10~12月には太平洋艦隊旗艦「ワリャーグ」と支援船を率いてシンガポールを訪問しています。
[太平洋艦隊旗艦・ミサイル巡洋艦「ワリャーグ」出港]
[大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、ベトナム沖で巡洋艦「ワリャーグ」と会合]
[親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、シンガポール訪問]
[ミサイル巡洋艦「ワリャーグ」はシンガポール訪問を終えた]
[ワリャーグ部隊、ツシマ海峡通過]
[巡洋艦「ワリャーグ」支隊、ウラジオストク帰港]
[巡洋艦「ワリャーグ」支隊、ウラジオストク帰港(ロシア国防省発表)]

2010年8月25日、太平洋艦隊参謀長に任命されました。
関連記事
スポンサーサイト