ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオーバーホール後に復帰した

『タス通信』より
2015年8月3日12時54分配信
【対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は修理後の航行試験を実施した】
モスクワ、8月3日/タス通信
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、修理後の航行試験を成功裏に実施した。
本日、タス通信は北方艦隊広報サービス部長代行アンドレイ・ルジク2等海佐より伝えられた。
「大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは、バレンツ海での航行試験を実施した後、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ帰港しました」
彼は話した。
「海上における艦の航行試験は成功裏に実施されました」
士官は強調した。
海洋への出航前、艦は、修理を実施した主動力装置の機構及びシステムの調整作業を行なった。
海上で船員は戦闘訓練の要素へ取り組み、対潜航空隊の航空機およびヘリコプターとの連携へ向けた一連の活動を実施したとルジクは話した。
また、ヘリコプターKa-27は、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の電波技術兵装を点検する為、艦の上空を飛行した。
2015年初頭、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、ロシア現代史で最も長期に渡った遠距離航海から帰港した。
それは主に地中海で265日間に渡り継続した。
プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は1977年11月4日に起工、1980年5月16日に進水し、1982年1月10日に納入され、同年2月9日に就役しました。
[ウダロイ級2番艦2番艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフ]
ソ連邦解体後、約10年間放置され、2000年代初頭から修理と近代化改装が始まりました。
[大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」近況]
2010年1月下旬から航海試験を開始し、同年12月7日に北方艦隊へ復帰しました。
[大型対潜艦「クラコフ海軍中将」、航海試験開始]
2011年8月、攻撃ヘリコプターKa-52の着艦試験を行ないました。
[攻撃ヘリKa-52、大型対潜艦「海軍中将クラコフ」で発着試験(2011年8月31日)]
2012年2月初頭からは乗員が契約軍人(志願兵)のみとなりました。
[北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」乗員は、契約軍人だけで構成される]
2012年5月から7月までアデン湾海賊対処任務に就きました。
(2012年4月6日出港・9月12日帰港)
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはアデン湾海賊対処任務を終えた]
2013年5月から9月まで地中海、大西洋、カリブ海への遠距離航海を行ないました。
(2013年5月11日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは長期航海を終えて基地へ戻った]
2014年4月から翌2015年1月まで地中海への遠距離航海を行ないました。
(2014年4月15日出港・2015年1月5日帰港)
[ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ地中海遠征(2014年4月-2015年1月)]
2015年3月からムルマンスクの第35艦船修理工場でガスタービン機関を含むオーバーホールを行ないました。


そして7月末までにオーバーホールを完了し、8月初頭に修理後の点検の為の洋上試験を実施し、北方艦隊のセヴェロモルスク基地へ帰港しました。
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