ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはスペインのセウタへ寄港した

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年8月5日10時42分配信
【「モスクワ」率いる黒海艦隊艦船支隊はセウタへ入った】
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「プイトリーヴイ」、大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」、救助曳船「シャフテル」で構成される黒海艦隊戦闘艦支隊は、ジブラルタル海峡を通過後、スペインのセウタ港付近の投錨地点へ到着した。
セウタでは、艦の燃料、真水、食料の在庫の完全な補充が計画されていると黒海艦隊情報供給部は伝えた。
計画によると、物資を補充した後、黒海艦隊副司令官ワレリー・クリコフ中将指揮下の支隊は、地中海のロシア海軍常設艦船連合部隊の一員として、この海域での任務遂行を継続する。
大西洋での航海中、艦はアンゴラ共和国のルアンダ港と赤道ギニア共和国のマラボ港への業務寄港を行なった。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-) ]
ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2015年6月1日にセヴァストーポリを抜錨し、エジプトを訪問、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは再び地中海東部へ行く]
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]
その後もセヴァストーポリへは戻らず、地中海に滞在していましたが、6月23日には大西洋へ行く事が明らかにされました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ行く]
6月24日朝、黒海艦隊艦船支隊はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]
[黒海艦隊艦船支隊]
指揮官:黒海艦隊副司令官ワレリー・クリコフ中将
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」
警備艦「プイトリーヴイ」
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」
救助曳船「シャフテル」
その後の動向は公式筋からは全く公表されていませんが、非公式筋から、7月10-14日にはアンゴラのルアンダ港、7月21-24日には赤道ギニアのマラボ港を訪問する事が明らかにされました。
[ロシア海軍黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦モスクワはアンゴラと赤道ギニアを訪問する]
7月10日、黒海艦隊艦船支隊は予定通りにアンゴラのルアンダ港へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはアンゴラのルアンダを訪れた]
7月14日にルアンダを出航した後、大西洋上で打撃有翼ミサイル「ヴルカーン」と高射ミサイル「フォルト」の発射訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは大西洋上で長距離巡航ミサイルを発射した]
その後は赤道ギニアのマラボ港を訪問する予定となっておりましたが、それに先立つ7月20日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督が同国を訪れ、ロシア艦船の寄港手続きを簡略化する協定が締結されました。
[ロシアと赤道ギニアはロシア海軍艦船の寄港手続きを簡略化する協定を締結した]
7月21日、黒海艦隊艦船支隊はマラボ港へ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは赤道ギニアのマラボを訪れた]
マラボ港訪問を終えた後、黒海艦隊艦船支隊は地中海へ戻る事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは地中海へ戻る]
そして8月5日、黒海艦隊艦船支隊はアフリカ大陸のスペイン領セウタへ寄港しました。


黒海艦隊艦船支隊はセウタで燃料、水、食料を補充するとの事ですが、これは要するに、セウタ市で燃料、水、食料を購入するという事です。
遠距離航海へ出ているロシア海軍の艦船は定期的にセウタ港を訪れ、ここで物資を購入しています。
一例を挙げると、2013年1月にセウタへ寄港した北方艦隊艦船部隊は、3日間の滞在で約20万ユーロを支出しています。
[ロシア北方艦隊海賊対処部隊はスペインのセウタ港で20万ユーロを支出した]
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