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ロシア海軍の小型原潜母艦BS-64ポドモスコヴィエは造船台を出た

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年8月11日16時58分配信
【セヴェロドヴィンスクで原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」が造船台を出渠した】

火曜日・8月11日、艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」で原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」(モスクワ州)の造船台出渠式典が開催された。

株式会社・艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」広報サービスは発表した。

造船台からの出渠と進水の後、艦の乗組員と「ズヴェズドーチカ」労働者は係留試験プログラムを開始し、その後、潜水艦の工場航行試験を遂行する。

原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」は1986年に北方機械製造企業(現在の株式会社「生産合同セヴマシュ」)でプロジェクト667BDRMとして建造された。
現在、艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」は、ロシア連邦国防省の発注下で艦の修理及び近代化の作業を遂行している。

ポータルサイト『ロシアの防護』が伝えたように、潜水艦「ズヴェズドーチカ」で1999年から原子力深海ステーション搭載艦に改造されている。
船体の改造時、ミサイル区画は切断された。
それに代わり、科学研究施設原子力深海ステーションの収容の為の設備が設置され、潜水艦の全長は増加した。


プロジェクト667BDRM(デルタIV級)戦略原潜K-64は1982年12月18日に起工され、1984年3月3日に進水し、1986年12月23日にソ連海軍へ納入されました。

翌1987年2月23日に赤旗北方艦隊第3潜水艦小艦隊・第13潜水艦師団へ編入され、正式に就役しました。

1988年10月に弾道ミサイルの発射訓練を行なった後、同年11月から戦闘勤務(戦略核パトロール)に就きました。

その後、1995年まで戦闘勤務に就いていましたが、1999年からは第2カテゴリー予備役となり、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」へ回航され、特務原潜(小型原潜母艦)プロジェクト09787への改造工事が始まりました。
これに伴い、K-64BS-64と改称されました。

2002年以降、弾道ミサイル区画が撤去されました。
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2008年に「ポドモスコヴィエ」と命名されました。

その後の動向は明らかにされませんでしたが、改造工事は進められ、2015年8月10日に造船台を出ました。
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「ポドモスコヴィエ」は近い内に進水し、工場で係留試験を行なった後、洋上試験へ出ます。

BS-64「ポドモスコヴィエ」は、プロジェクト667BDR(デルタIII級)を改造したプロジェクト09786特務原潜BS-136「オレンブルク」の後継となります。
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「ポドモスコヴィエ」に搭載されるのは、プロジェクト10831「ロシャリク」級原子力深海ステーションAS-12でしょう。
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