fc2ブログ

ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦セルプホフは黒海へ到着した

15-0812c.jpg
『タス通信』より
2015年8月11日10時33分配信
【新たな小型ロケット艦は試験の為に黒海へ到着した】
モスクワ、8月11日/タス通信

黒海艦隊の為のプロジェクト21631「ブヤン-M」の2隻目となる小型ロケット艦「セルプホフ」は、試験の為にノヴォロシースクへ到着した。
艦隊の代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフは発表した。

「曳船を伴った新たな艦は、内陸水路によりノヴォロシースクへ送り届けられました」
士官は話した。

黒海艦隊の為に建造された「ブヤン-M」型の1隻目の艦は7月末に試験の為に到着した。
それは「ゼリョヌイ・ドル」と命名されている。

プロジェクト21631艦は950トンの排水量を有し、25ノットまでの速力を発揮できる。
これらは、海上及び沿岸目標の破壊の為に意図されたミサイル複合体「カリブル-NK」、更には口径100mmのA-190砲塔を装備する。

「ゼリョヌイ・ドル」「セルプホフ」は、「ブヤン-M」シリーズの4番艦と5番艦である。
このタイプの艦の最初の3隻はカスピ小艦隊へ受け入れられた。


プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の5番艦「セルプホフ」は2013年1月25日に起工されました。
[小型ロケット艦セルプホフは起工された]

2015年4月3日に進水後、艤装工事が進められ、7月24日から内陸水路経由で黒海への移動を開始しました。
15-0801b.jpg
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは洋上試験の為に黒海へ向かう]
[プロジェクト21631小型ロケット艦の最後の3隻はロシア海軍北方艦隊へ配備される]

そして8月11日に黒海東岸ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。

「セルプホフ」は黒海で洋上試験を行なった後、今年末までにロシア海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ編入されます。

先に出発した「ゼリョヌイ・ドル」は7月30日にノヴォロシースクへ到着しています。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは黒海へ到着した]

プロジェクト21631小型ロケット艦は、6隻が黒海艦隊へ配備されます。


プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦は、既に9隻が起工され、この内3隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場で建造されています。
[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]

建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号633「ヴェリキー・ウスチョグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月19日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年末就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年末就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2017年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2017年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2018年就役予定
黒海艦隊へ配備予定


プロジェクト21631の主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
関連記事
スポンサーサイト