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ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは最新鋭の目標探知システムを装備する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年8月12日15時12分配信
【「ミストラル」の為だったヘリコプターは最新の目標探知システムを装備する】
モスクワ、8月12日-ロシア通信社ノーボスチ

「ミストラル」型ヘリコプター空母へ配置する為に作成されたロシア最新の戦闘ヘリコプターKa-52K「カトラン」は、「オホートニク」系列のビデオ画像処理システムにより、陸上ヴァージョンのKa-52「アリガートル」よりも1.5倍の距離で物体を発見・認識する事が可能となる。
水曜日、ロシア通信社ノーボスチは、ロシア連邦最大の電子産業ホールディングス『無線電子技術コンツェルン』(『ロシアテクノロジー』に含まれる)総取締役代理イーゴリ・ナセンコフより伝えられた。

「ビデオ画像処理システム"オホートニク"は、物体の探知・認識距離の1.2~1.5倍の増加、テレビチャンネルの夜間の活動時間の増加を提供します。
自動追尾機能の存在は、観測画像の部位のビデオ視認範囲の結合の安定化を、テレビ方位測定システムは関連する照準ラインの目標の誤差へデジタルコードのエラーを出す事を可能にします」
ナセンコフ
は話した。

『無線電子技術コンツェルン』は、Ka-52Kの為の一連のシステム全体を製造する。
それは具体的に、高性能の機上防御複合体「ヴィテブスク」、回転安定光学電子ステーションGOES-451、電波位置特定複合体「アルバリェート」、兵器制御レーザービーム誘導システム、自動制御システムSAU-800の設置である。

「SAU-800は、手動、自動、自動制御モードでのヘリコプターの操縦を提供します。
SAU-800は、大気データ処理・記録複合体SIVPV-52と統合されており、パイロットは兵器の使用に集中することが出来ます」
ナセンコフ
は話した。

彼は、『無線電子技術コンツェルン』の開発により、Ka-52K
「あらゆる気象条件、あらゆる時間帯で効果的に戦闘任務を遂行し、揚陸部隊支援任務全般において、この機体を使用する機会は限界を遥かに超える」事を可能にすると指摘した。

「一例を挙げますと、無線電子技術コンツェルンが開発した電波位置特定複合体(レーダー)により、ヘリコプターは200kmまでの距離で敵艦を発見し、対艦ミサイルKh-31とKh-35で、それを破壊する事を可能にします。
これにより、甲板航空隊の航空機Su-33とMiG-29Kの能力へと近づきます」

対談者はロシア通信社ノーボスチへ話した。
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『無線電子技術コンツェルン』は、2009年に設立されたロシア最大の電子産業ホールディングスであり、国営企業『ロシアテクノロジー』の一員である。
主な活動方向は、民間機および軍用機の為の機上電波電子機器システム及び複合体空中配置電波位置特定ステーション(レーダー)国籍識別装置、電波電子戦闘複合体、様々な用途の計測機器、電気プラグ、コネクタ、ケーブル集合体の開発と生産である。

『ロシアテクノロジー』は、民間及び軍用の高テクノロジー工業製品の開発と生産、輸出の支援の為、2007年に設立されたロシア国営企業である。


艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」(空軍のKa-52「アリガートル」の艦載機型)の試作1号機は、2015年3月7日に沿海地方で初飛行しました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの試作1号機が初飛行した]

Ka-52Kは、元々はロシアフランスへ発注した2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の搭載機として開発されたのですが、フランスウクライナ情勢に関連して艦の引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の契約終了によりフランスはロシアへ10億ユーロ弱を支払う]

しかし、「ミストラル」級の動向とは関係なしにKa-52Kの開発は続行されています。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの開発と生産は続行される]

Ka-52Kは、他の艦か、或いは陸上基地へ配備されることになります。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリKa-52Kはミストラル級ヘリ空母以外の艦に搭載されるかもしれない]
[艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kはミストラル級ヘリ空母が無くてもロシア海軍で運用される]

Ka-52Kには、対艦ミサイルKh-35(ウラン)及び対レーダー/対艦ミサイルKh-31の運用能力が付与されます。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kは対艦ミサイルの運用能力を付与される]

ただし、本来の搭載予定母艦が無くなった為か、Ka-52K量産機の引き渡しは2017~2018年に先延ばしされました。
[ロシア海軍航空隊は2017-2018年に艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kを受領する]
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