ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏のカルスキエボロタ海峡を通過する
- カテゴリ:ロシア北方艦隊(2012-2019年)

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年8月18日17時36分配信
【北方艦隊艦船は北氷洋海域のカルスキエボロタ海峡へ到達する】
モスクワ、8月18日-ロシア通信社ノーボスチ
この地域におけるロシア海軍の存在を示す為に北極圏へ向かう北方艦隊艦船支隊は、カルスキエボロタ海峡の通過を準備する。
北方艦隊広報サービス部長代行アンドレイ・ルジク2等海佐は発表した。
航海は8月16日に始まった。
「航海の主な任務の1つは、高緯度におけるロシア海軍の存在を確保し、聖アンドレイ旗を示し、更には、この地域における航海条件の研究および追加調査です」
ルジクは指摘した。
現在、艦は既に400海里以上を航行し、ノヴァヤゼムリャ群島付近に居る。

ロシア北方艦隊は、2012年から北極圏での行動を活発化させています。
2012年9月には、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2012年9月12日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]
2013年9月にも、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2013年9月3日出港、9月30日帰港)
この時には、ノヴォシビルスク諸島のコテリヌイ島へ飛行場建設の為の各種機材や資材が陸揚げされ、同島の飛行場は再建されました。
[聖アンドレイの旗の下に]
2014年9月には、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極圏へ派遣されました。
(2014年9月6日出港、10月9日寄港)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月9日14時09分配信
【ロシア北方艦隊の艦は北極圏航海から戻ってきた】
今年(2015年)も、北方艦隊の北極圏遠征が行なわれます。
[ロシア海軍北方艦隊は北極圏遠征を準備する]
2015年8月16日、北方艦隊艦船支隊はセヴェロモルスクを抜錨し、北極圏遠征へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏遠征へ出発した]
[北方艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」
大型揚陸艦「コンドポガ」
海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
サルベージ船KIL-164
サルベージ船「アレクサンドル・プーシキン」
救助曳船「パミール」
そして8月18日現在、北方艦隊艦船支隊はノヴァヤゼムリャ群島付近へ到達し、間もなくカルスキエボロタ海峡を通過します。
2015年7月26日、ロシア連邦の新たな海洋ドクトリンが発表されましたが、この中でも、北極圏は戦略的最重要海域の1つと位置付けられています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]
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