ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊はクリミアのニートカで訓練を続ける
- カテゴリ:艦上戦闘機Su-33

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2015年8月19日11時24分配信
【北方艦隊飛行士はクリミアのシミュレータ「ニートカ」で艦上戦闘機の着艦技量を向上させる】
ロシア連邦名誉軍事飛行士パーヴェル・ポドグゾフ大佐指揮下の北方艦隊艦上戦闘機航空連隊の飛行要員は、クリミアのサキ飛行場に位置する地上航空隊エンジニア技術複合体(ニートカ)で艦上戦闘機の実地着艦技量の向上を続けている。
現在までに飛行士は9回の飛行勤務を行ない、その中で300回以上の演習を実施した。
シミュレータでの飛行開始までに全てのパイロットは、ニートカ複合体の技術的特徴及び戦等練習任務遂行の安全要求事項についての知識を得た。
航空巡洋艦への着艦経験を持たない若い士官は、最初にシミュレータ「ニートカ」の「甲板」上を指定高度で通過する事を学習する。
その後、甲板へのタッチアンドゴーを行ない、その後でのみ、ワイヤー拘束装置へ引っ掛ける訓練を開始する。
甲板への飛行士の実地着艦への習熟は、艦上戦闘機飛行士の訓練の為に特別に作成された練習戦闘用航空機Su-25UTGで開始される。
練習訓練航空機をマスターした後、海洋飛行士は戦闘機Su-33へと移行する。
現在の訓練には、3機の航空機Su-25UTG及び3機のSu-33が関与している。
北方艦隊将兵は、合計で約100時間空中に滞在し、120回以上の離着艦を実施した。
シミュレータ「ニートカ」での訓練飛行は8月末まで続く。
その後、北方艦隊艦上戦闘機航空連隊の飛行要員は重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」の甲板からの飛行の準備を始める。
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ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊の「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、空母「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は21機であり、この内の14機程度が稼働状態に在ります。

この他、第279連隊は7機の練習機Su-25UTGを保有しています。
[艦上練習機Su-25UTGは寿命延長改修を行なった]
記事中で名前が出てくるパーヴェル・ポドグゾフ大佐は、今年2月初頭に艦上戦闘機航空連隊司令に就任しました。
[ロシア海軍艦上戦闘機部隊の指揮官が交代した]
2015年7月中旬、第279艦上戦闘機航空連隊の戦闘機Su-33と練習機Su-25UTGは、航空連隊へ新たに着任した新人パイロットの訓練の為、連隊司令パーヴェル・ポドグゾフ大佐に率いられ、クリミア半島サキ飛行場の艦上機訓練施設「ニートカ」へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊は訓練の為、クリミアのニートカへ進出した]
それ以来、第279艦上戦闘機航空連隊は「ニートカ」で発着艦訓練を続けています。
クリミアの「ニートカ」は、2014年春以降、ロシア海軍航空隊の手に戻っています。
[ロシア海軍航空隊の2つの「ニートカ」]
なお、第279艦上戦闘機航空連隊の母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、現在、浮きドックで修理中です。
[ロシア海軍重航空巡洋艦アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ近影(2015年5月31日)]
Su-33は、順次寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されることになります。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]
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