ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階へ参加する中国海軍艦船はウラジオストクへ到着した



『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年8月20日6時11分配信
【中国海軍艦船支隊は演習へ参加する為にウラジオストクへ到着した】
ウラジオストク、8月20日-ロシア通信社ノーボスチ
駆逐艦「瀋陽」率いる7隻の中華人民共和国海軍艦船から成る支隊は、演習『海洋協同-2015』第2段階へ参加する為にウラジオストクへ到着した。
太平洋艦隊は発表した。
「木曜日、中国海軍南海艦隊副司令員・張文旦少将指揮下の駆逐艦・泰州、瀋陽、警備艦・臨沂、衡陽、揚陸艦・長白山、雲霧山、補給艦・太湖で構成される中華人民共和国海軍艦船支隊はウラジオストクへ到着しました」
声明では、こう述べられた。
東海岸で太平洋艦隊の砲兵は同僚を国家への多数の礼砲で歓迎した。
ウラジオストク市岸壁の第33艦船埠頭で中国船員はロシア海軍司令部、太平洋艦隊、中華人民共和国外交団の代表、太平洋艦隊司令部の儀仗兵とオーケストラが出迎えた。
両国の演習統制官は、来たる海軍演習が、2ヶ国海軍の協力の現代史の中で最も壮大となり、他の国に対して向けられたものでは無い事を強調した。

演習の主な目的は、海上、陸上、空中での合同活動実施の為の組織の改善へ取り組む事に有る。
8月24日~27日の海上演習の活動段階中に両国の軍事船員は、合同での組織的対水中工作、対潜、対空、対艦防衛の課題へ実際に取り組む。
また、船員は、様々な種類の水上、水中、空中目標への射撃を行なう。
演習のクライマックスは、沿海地方南部のクレルカ射爆場における合同での海洋上陸及び空挺降下となる。
ロシアと中国の海軍歩兵はロシア領土で初めて上陸を実施する。
合計で双方から22隻の軍艦と支援船、20機の航空機とヘリコプター、500名以上の海軍歩兵軍人、40両の車輌が演習へ関わる。
8月28日に演習は完了し、その結果が総括され、ピョートル大帝湾で海洋パレードと送別式典が開催される。
演習『海洋協同-2015』第1段階は5月に地中海で実施され、ロシア軍と中国軍の司令部から高い評価を受けた。
地中海で初めてのロシア・中国演習においては、砲射撃、対潜防衛、海賊対処への取り組みが行なわれた。

ロシア海軍と中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。
『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]
『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]
『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]
『海洋協同-2015』第1段階:2014年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]
そして2015年8月、合同演習『海洋協同-2015』の第2段階が日本海(沿海地方沖)で実施されます。

[2015年8月に日本海でロシア海軍と中国海軍の合同演習が実施される]
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階は2015年8月に日本海で実施される]
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階は2015年8月20-28日に日本海で実施される]
8月15日、『海洋協同-2015』第2段階に参加する中国海軍の艦が青島港を出航しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階へ参加する中国海軍艦船は出航した]
8月17日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年8月17日発表
【中国海軍艦艇の動向について】
そして8月20日、ウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階へ参加する中国海軍艦船は8月20日にウラジオストクへ到着する]





今回、中国海軍から参加するのは、この7隻です。
中国海軍の3艦隊(北海艦隊、東海艦隊、南海艦隊)の混成部隊となっております。
051C型駆逐艦「瀋陽」(北海艦隊)
【051C型駆逐艦(ルージョウ型/旅洲型)】
956EM型駆逐艦「泰州」(東海艦隊)
【ソブレメンヌイ級駆逐艦(現代級/956型)】
054A型フリゲート「臨沂」(北海艦隊)、「衡陽」(南海艦隊)
【054A型フリゲイト(ジャンカイII型/江凱II型)】
071型ドック型揚陸艦「長白山」(南海艦隊)
【071型ドック型揚陸艦(ユージャオ型/玉昭型)】
072-III型戦車揚陸艦「雲霧山」(南海艦隊)
【072-III型戦車揚陸艦(ユティンII型/玉亭II型)】
903型補給艦「太湖」(北海艦隊)
【903型補給艦(フーチー型/福池型)】
これまでの『海洋協同に中国海軍の揚陸艦が参加した事は有りませんでしたが、今回は初の参加となります。
今回の『海洋協同-2015』第2段階では、初めてロシア海軍と中国海軍の合同上陸演習も実施されます。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階は2015年8月下旬に日本海で実施される]
2015年7月26日、新たなロシア連邦海洋ドクトリンが発表されましたが、この中では中国との友好関係の発展に重点が置かれています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]
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