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ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』(II)は終了した

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『タス通信』より
2015年8月28日5時9分配信
【ウラジオストクでロシア・中国の海軍演習は成功裏に完了した】
ウラジオストク、8月28日/タス通信特派員マリーナ・シャチロワ

ロシア・中国演習『海洋協同-2015』第2段階は、ウラジオストクで公式に完了した。
タス通信特派員は東方軍管区広報サービス代表ローマン・マルトフより伝えられた。

「本日、演習合同統制本部において、中国側及びロシア側の統制官は『海洋協同-2015(II)』の終了を発表しました。
ロシアのアレクサンドル・フェドテンコフ中将と中国の王海少将は、実施された演習と、地上、空中、そして海上での連携の高水準について指摘しました。
ロシアと中国の軍事船員は、相互作業の貴重な経験を得ました」
マルトフ
は話した。

彼によると、本日、ロシア中国の艦はピョートル大帝湾に在り、ロシア海軍中国海軍は演習の終わりに艦船パレードを行なう。

「太平洋艦隊旗艦-親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは、ロシア及び中国の軍艦の単縦陣の縦隊との会合コースを進みます。
艦の乗組員は舷側に並び、お互いに友人と挨拶します。
式典には、演習に関わったロシア側と中国側の全ての艦船、更には、中国とロシアの甲板航空隊のヘリコプター、太平洋艦隊海軍航空隊の航空機が参加します」
マルトフ
は話した。

「パレードの後、母国へ向かう中国支隊の艦船と船員の送別式典が開催されます」
マルトフ
は付け加えた。

演習『海洋協同-2015』の活動段階は、8月23日にウラジオストク近辺のピョートル大帝湾で開始された。
それは、ロシア海軍中国海軍の22隻の軍艦、潜水艦、支援船、20機の航空機、500名以上の海軍歩兵と40両の装甲車両が参加した。
彼等は、対水中工作、対機雷、対艦任務のエピソードへ取り組んだ。

摸擬浮揚機雷への合同射撃が実施され、中華人民共和国航空隊及び太平洋艦隊航空隊を用いた合同での対空任務への取り組みが行なわれた。
8月25日、クレルカ射爆場で、演習参加者は初めて合同での揚陸部隊の上陸へ取り組んだ。

『海洋協同-2015』第1段階は5月中旬に地中海で実施された。
演習には、約10隻のロシア中国の艦船が参加した。

最初のロシア・中国演習『海洋協同』は2012年4月に実施された。
2013年7月初頭、両国の艦船、航空機、ヘリコプター、海軍歩兵は再び合同演習へ参加した。
2014年の演習は中国沿岸で実施された。


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ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

そして2015年8月、合同演習『海洋協同-2015』の第2段階が日本海(沿海地方沖)で実施されることになりました。
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[2015年8月に日本海でロシア海軍と中国海軍の合同演習が実施される]
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階は2015年8月に日本海で実施される]
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階は2015年8月下旬に日本海で実施される]
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階は2015年8月20-28日に日本海で実施される]


8月15日、『海洋協同-2015』第2段階に参加する中国海軍の艦が青島港を出航しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階へ参加する中国海軍艦船は出航した]

8月17日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年8月17日発表
【中国海軍艦艇の動向について】

8月20日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階へ参加する中国海軍艦船はウラジオストクへ到着した]

翌8月21日、ウラジオストクに設置された『海洋協同-2015』第2段階の合同演習統制本部の業務が開始されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』第2段階は始まった]

8月22日には、合同演習統制本部での会議と、中国海軍ロシア海軍の艦の相互訪問が行なわれました。
[ロシア海軍と中国海軍は合同演習『海洋協同-2015』(II)活動段階の準備を行なう]

8月23日、合同演習へ参加するロシア海軍中国海軍の艦船はウラジオストクを抜錨しました。
[合同演習『海洋協同-2015』(II)へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船はウラジオストクを抜錨した]
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』(II)の活動段階が始まる]

8月25日、初めてのロシア海軍中国海軍の合同上陸演習が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同上陸演習が沿海地方で始まった]

8月27日に演習の活動段階(海上での実地行動)は終了しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2015』(II)の活動段階は終了した]

そして8月28日、ウラジオストク沖(ピョートル大帝湾)でロシア海軍中国海軍の演習参加艦船による海上パレードが行なわれ、合同演習は終了しました。


今回の演習には、ロシア海軍太平洋艦隊から12隻の水上艦と2隻の潜水艦が参加しました。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型揚陸艦「ペレスウェート」
小型対潜艦「メチェーリ」
小型対潜艦「コレーツ」
基地掃海艇及びロケット艇7隻
潜水艦2隻(ウリス湾のプロジェクト877通常動力潜水艦)


中国海軍から参加したのは、この7隻です。
中国海軍3艦隊(北海艦隊、東海艦隊、南海艦隊)の混成部隊となっております。

051C型駆逐艦「瀋陽」(北海艦隊)
【051C型駆逐艦(ルージョウ型/旅洲型)】

956EM型駆逐艦「泰州」(東海艦隊)
【ソブレメンヌイ級駆逐艦(現代級/956型)】

054A型フリゲート「臨沂」(北海艦隊)、「衡陽」(南海艦隊)
【054A型フリゲイト(ジャンカイII型/江凱II型)】

071型ドック型揚陸艦「長白山」(南海艦隊)
【071型ドック型揚陸艦(ユージャオ型/玉昭型)】

072-III型戦車揚陸艦「雲霧山」(南海艦隊)
【072-III型戦車揚陸艦(ユティンII型/玉亭II型)】

903型補給艦「太湖」(北海艦隊)
【903型補給艦(フーチー型/福池型)】

これまでの『海洋協同中国海軍揚陸艦が参加した事は有りませんでしたが、今回は初の参加となりました。


2015年7月26日、新たなロシア連邦海洋ドクトリンが発表されましたが、この中では中国との友好関係の発展に重点が置かれています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]
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