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ゲパルト級ロケット艦ダゲスタンは2012年夏に就役できる

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【ロケット艦「ダゲスタン」は、夏にカスピ小艦隊の編成へ加入できるだろう】
2012年5月10日

黒海では、新たなロケット艦「ダゲスタン」の国家受領試験が行なわれている。
続いて7月、つまり今年の夏に、同艦はカスピ小艦隊の編制へ加入できるだろう。

現在、専門技術者は、艦の航行能力、主要動力装置の動作、他のシステム及び装置の機能を点検し、艦の全ての種類の兵装の発射試験を実施している。

「ダゲスタン」は、ベースとなるプラットフォームのプロジェクト11661を近代的した多用途艦である。
同艦は、水上、水中および空中の敵と戦い、哨戒任務を遂行し、国家の境界線および海上経済ゾーンを保護する為に設計されている。

同艦は、以前の艦(ロケット艦「タタールスタン」)と比べ、兵装と防御に大きな違いが有る。

同艦は、ロシア海軍の艦で最初に汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」を装備している。
これは、最大で300kmまでの水上及び沿岸目標に対して複数のタイプの高精度ミサイルを使用できる。

ロケット艦は、敵の電波位置特定監視による探知範囲を減少させるステルス技術を用いて建造されている。


プロジェクト11661ロケット艦の2番艦「ダゲスタン」は1990年頃に起工され、2011年4月4日に進水しました。
2011年末までにロシア海軍へ納入される予定だったのですが、黒海沿岸で試験中だった2011年11月、嵐により船体が損傷した為、就役が遅れました。
[「ゲパルト」級2番艦「ダゲスタン」修理費負担問題]

ですが、ようやく就役の目途が立ったようです。

ノヴォロシースク海軍基地の「ダゲスタン」
(左隣は巡洋艦「ミハイル・クトゥゾフ」)
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記事中で触れられているように、プロジェクト11661ロケット艦の2番艦「ダゲスタン」は、1番艦「タタールスタン」と兵装が異なっています。

「タタールスタン」対艦ミサイル複合体「ウラン」を装備していましたが、「ダゲスタン」「カリブル」(クラブ)発射機に換装されています。

3S14E「カリブル-NK」垂直発射機
3S14E1

3S14E2


この他、1番艦で装備されていた高射ミサイル複合体「オーサ-MA2」は廃止されています。

更に、近接防御用として新型の高射ミサイル砲複合体「パラシ」を装備しています。

「ダゲスタン」の高射ミサイル砲複合体「パラシ」
(巡洋艦「ミハイル・クトゥゾフ」越しに撮影)
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