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コムソモリスクナアムーレ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の通常動力潜水艦を建造する

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『タス通信』より
2015年9月6日10時41分配信
【(ロシア)国防省はアムール工場でのディーゼル潜水艦の建造を計画している】
モスクワ、9月6日/タス通信

太平洋艦隊の為のディーゼル潜水艦の建造は、将来的にはアムール造船工場で行なうことが出来る。
ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフは、同社を訪問した際、記者団へ伝えた。

「大まかに申し上げますと、将来的に、我々は太平洋艦隊の為、この工場でディーゼル潜水艦を建造するものと考えております」
彼は話した。

彼によると「工場は、引き渡し条件である水上艦の納入時期に関する契約上の義務をリズミカルに履行します」

「彼らは、最初のコルベットを進水させ、我々は、彼らと第3及び第4のコルベットの為の更なる2つの追加契約を締結しました
更に、関連する建造は進められます。
第2のコルベットは進水し、5隻目と6隻目が起工されます」

国防相代理は強調した。

ボリソフは、船台の施設で建造中のプロジェクト20380コルベットと、プロジェクト636「ワルシャワンカ」潜水艦、更には船台での組み立て製造を視察した。
工場の従業員は、艦の複合材料セクションの製造技術の習得を計画していると彼に報告した。
これは、極東地域の為、以前には、決してそこには存在していなかった掃海艦の建造を可能にする。

ボリソフは、3年前にアムール造船工場は破産寸前だった事を想い起した。

「工場は、都市と沿海地方の戦略的資産の1つであります。
そして、太平洋艦隊の装備の為、現在と長期将来的に、この工場の能力を維持する事は絶対に必要な事でした」
ボリソフ
は話した。

彼は、国防省は、費用指数が不適切だった最初の2隻のコルベットの建造契約を改訂した事を想い起した。

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【公開株式会社『アムール造船工場』公式サイト】


コムソモリスクナアムーレアムール造船工場(1936年創立)は、ロシア極東部で最大の造船所であり、ソ連邦時代には原子力潜水艦通常動力潜水艦を建造していました。

現在はロシア海軍向けとして新世代コルベット・プロジェクト20380を3隻建造中です。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は2015年7月下旬に沿海地方へ回航される]
[最新鋭コルベット"グロームキー"は2016年11月までにロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20380コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はコムソモリスク・ナ・アムーレで起工された]

この他、太平洋艦隊所属の潜水艦B-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」の近代化改装も手掛けています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のキロ級潜水艦B-187はコムソモリスク・ナ・アムーレと命名された]

記事中で、アムール造船工場「艦の複合材料セクションの製造技術の習得」を計画していると記されていますが、これは具体的には非金属複合材料船体プロジェクト12700掃海艦の建造を指しています。
非金属複合材料船体の製造技術を習得する事により、アムール造船工場でもプロジェクト12700を建造できるようにするという事です。
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[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]

そして今回、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏は、将来的にはアムール造船工場太平洋艦隊の為の通常動力潜水艦を建造すると述べました。
(アムール造船工場は1990年代前半まで通常動力潜水艦を建造していた)

ユーリー・ボリソフ氏は、通常動力潜水艦のタイプには言及していませんが、アムール造船工場は、将来的に(2024年までに)プロジェクト677「ラーダ」の建造を計画しています。
[コムソモリスクナアムーレ造船所はロシア海軍の為の新世代艦艇を建造する]

なお、ロシア海軍向けのプロジェクト06363潜水艦の建造は6隻で終了します。
[ロシア海軍の為のプロジェクト06363(改キロ級)潜水艦の建造は6隻で終了する]
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