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最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のロシア海軍への引き渡し時期は2015年11月から変更されていない

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年9月8日17時39分配信
【(ロシア)海軍総司令官代理は、最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の海軍への受け入れ時期について述べた】

海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将は、フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」の海軍の戦闘編制への受入時期は変更されていないと述べた。
行動計画によると、それは今年11月に実行される。


アレクサンドル・フェドテンコフは、F.F.ウシャコーフ記念碑除幕式の記者会見において、『中央海軍ポータル』特派員へ話した。

「今年末の11月には、同艦が海軍へ加わる事を我々は期待しております」
フェドテンコフ
は伝えた。

「この艦は、非常に多くの技術の組み合わせであり、それ故に、試験を完全に終わらせる為、私共は深海を必要としております。
文字通り、この記念行事へ参加した後(「アドミラル・ゴルシコフ」は、ロシア海軍長官F.F.ウシャコーフ提督の記念碑の除幕式に参加する)、同艦はバルチースクへ移動し、9月末の北方艦隊への移動の準備を終えます」

対談者は付け加えた。
彼によると、北方艦隊においてフリゲートは、バルト海では提供する事が出来ない複合試験を完了する。

[『中央海軍ポータル』参考資料]
プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は2006年に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工され、2014年11月8日からは工場航行試験を開始した。
当初、その開始は2013年に予定されていたが、設計局「アルセナル」からの130mm砲装置A-192の供給問題が故に遅延した。
航行試験及び国家試験が成功裏に完了した後、「アドミラル・ゴルシコフ」北方艦隊へ加入しなけばならない。

多目的フリゲート・プロジェクト22350「北方計画設計局」により開発された遠海ゾーン大型戦闘艦であり、幅広い課題の解決を意図している。
同プロジェクトフリゲートの排水量は4500トン、全長135メートル、幅15メートル、吃水4.5メートル。
艦は最大30ノットの速力発揮が可能である。
兵装は、「オーニクス」或いは「カリブル」を装弾する海上及び沿岸目標への攻撃が可能な汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」、高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」、対潜兵器複合体「パケート」、130mm砲A-192が1基、自己防衛ミサイル-砲複合体「パラシ」2基である。
航空兵装としてヘリコプターKa-27PLが有る。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。

2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]

「アドミラル・ゴルシコフ」の今後の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]

その後はバルチースク基地へ移動し、国家受領試験を続けていました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]

9月3日にバルチースクを出航しました。
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9月7日にクロンシュタットへ到着しました。


「アドミラル・ゴルシコフ」は、9月10日のフョードル・ウシャコーフ提督記念碑の除幕式へ参加します。

その除幕式に先立つ記者会見において、ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将は、「アドミラル・ゴルシコフ」の海軍への引き渡し時期について「今年末の11月」と述べました。

以前、フェドテンコフ中将の上司であるロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、「アドミラル・ゴルシコフ」が2015年11月にロシア海軍へ引き渡されると述べていますから、今の所、この予定に変更は無いようです。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]


その「アドミラル・ゴルシコフ」は、2014年12月末、ガスタービンエンジンにトラブルが発生したと報じられました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンに問題が発生した?]

その後、問題が有ったのは、ガスタービンエンジンM90FRそのものでは無く、エンジンの制御システムであり、その動作不良により、エンジンへ燃料が必要以上に送られ、タービンブレードが焼けてしまった事が判明しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジン制御システムに問題が発生した]

そして、損傷した「アドミラル・ゴルシコフ」ガスタービンは、同型艦「アドミラル・カサトノフ」ガスタービンと交換されたとの事です。

「アドミラル・ゴルシコフ」が2014年11月に洋上試験を開始した時点では、ガスタービンエンジンは同型艦のものと交換されていたようです。

「アドミラル・ゴルシコフ」から取り外され、「サトルゥン」社へ送られたガスタービンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かり、作業が終わるのは来年(2016年)10月になるようです。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かる]
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