ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海へ向かった

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年9月22日14時6分配信
【プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は白海での試験へと出発した】
モスクワ、9月22日-ロシア通信社ノーボスチ
プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、国家試験を実施する為、白海へと出発した。
火曜日、西方軍管区下のバルト艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は発表した。
「本日、フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"」はバルト艦隊主要基地バルチースク市を去り、国家受領試験を実施する為に白海へ針路を取りました。
北方艦隊への基地間移動を行なった後、同艦の乗組員は業界の代表と共にフリゲートの国家受領試験を開始します」
彼は話した。
マトヴェーエフは、今年末までに同艦はロシア海軍の戦闘編制へ加入しなければならない事を想い起した。
フリゲートは2006年2月に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工され、2010年10月に進水した。
合計で8隻のプロジェクト22350フリゲートの建造が計画されている。
同プロジェクト艦の排水量は4500トン、全長135メートル、幅15メートル。
フリゲートの兵装は、口径130mmの艦載砲装置A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NKE」の発射機、更には高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」である。
[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]
ロシア海軍の新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)・プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。
2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]
しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]
130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]
その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]
11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]
11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]
「アドミラル・ゴルシコフ」の今後の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊の海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]
5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」はサンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験(第2段階)へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]
その後はバルチースク基地へ移動し、国家受領試験を続けていました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]
7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。
[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]
9月3日にバルチースクを出航し、9月7日にクロンシュタットへ到着しました。
9月11日、建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、「アドミラル・ゴルシコフ」がバルト海における洋上試験(第2段階)を完了したと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の第2段階を完了した]
その同じ日、「アドミラル・ゴルシコフ」は午前9時にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾で洋上試験を行ない、同日の午後8時に帰港しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィンランド湾で昼夜の洋上試験を行なった]
その後、バルチースク基地へ移動した「アドミラル・ゴルシコフ」は、9月22日に白海へ向けて出航しました。

「アドミラル・ゴルシコフ」は白海で国家受領試験を実施するとの事です。
ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将とロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、共に「アドミラル・ゴルシコフ」が2015年11月にロシア海軍へ引き渡されると述べています。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のロシア海軍への引き渡し時期は2015年11月から変更されていない]
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
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