ロシア海軍の新型揚陸艦イワン・グレンは係留試験を開始した

『タス通信』より
2015年10月9日17時47分配信
【大型揚陸艦「イワン・グレン」はカリーニングラードで係留試験を開始した】
カリーニングラード、10月9日/タス通信特派員ウラジーミル・ヌヤクシェフ
ロシア海軍の発注により建造された大型揚陸艦「イワン・グレン」の係留試験は、10月9日にカリーニングラードの沿バルト造船工場「ヤンターリ」で始まった。
タス通信は、同社の広報秘書官セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。
「本日、沿バルト造船工場ヤンターリ総取締役は、大型揚陸艦イワン・グレンの係留試験開始指示書へ署名しました」
ミハイロフは話した。
彼は、艦の作業の一部は係留期間に遂行されると説明した。
「これは、係留試験を速やかに完了し、11月下旬に開始されるべき工場航行試験への移行を可能にします」
同社の代理人は説明した。
本日、艦の炊事用機器の試験が行われ、既に食品が準備されている。
「艦の炊事用機器は高い信頼性を示しており、同艦は艦内へ乗組員を受け入れる準備が整っております」
工場の代理人は話した。
来週、「イワン・グレン」には、バルト艦隊の建造・修理艦部隊からの船員が居住する。
ミハイロフによると、大型揚陸艦は、2015年末までに発注者へ引き渡される。
プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」はサンクトペテルブルクの「ネフスキー計画設計局」により開発され、2004年末に「ヤンターリ」で起工され、2012年5月に進水した。
同プロジェクト艦は、揚陸部隊の上陸、軍用車両及び機材の輸送の為に意図されている。
艦の排水量-5000トン、全長-120メートル、幅-16.5メートル。速力-18ノット、航行期間-30日。
大型揚陸艦「イワン・グレン」は、軍用砲科学者、レニングラード海軍防衛砲台指揮官イワン・グレン中将に因んで命名された。

[新型揚陸艦イワン・グレン]
プロジェクト11771大型揚陸艦「イワン・グレン」は、カリーニングラードの「ヤンターリ」造船所で2004年12月24日に起工されました。
それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]
ロシア海軍総司令官チルコフ提督は、進水当日、「イワン・グレン」は単なる揚陸艦としてではなく、他の用途にも幅広く使えると述べています。
[新型揚陸艦イワン・グレンは大洋海域で使用できる]
「イワン・グレン」のロシア海軍への引き渡しは再三に渡り延期されており、現在は2015年末となっております。
[大型揚陸艦イワン・グレンは2015年にロシア海軍へ納入される]
そして、進水から3年以上経った2015年10月9日、「イワン・グレン」は、ようやく係留試験を開始しました。
航行試験は11月下旬から開始され、ロシア海軍への引き渡しは2015年末に予定されています。
プロジェクト11711大型揚陸艦の建造は2隻で終了します。
[ロシア海軍はプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)の調達を2隻で打ち切る]
その後は、新型の汎用揚陸艦「プリボイ」級(14000トン)の建造へ移行します。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]
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