ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは2015年12月末までに復帰する
- カテゴリ:プロジェクト877潜水艦(キロ級)


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年10月20日15時29分配信
【修復された「アルローサ」は年末までに黒海艦隊へ復帰する】
第13艦船修理工場の専門技術者により実施されたディーゼルエレクトリック潜水艦「アルローサ」の修理は、2015年末までの完了が計画されている。
同艦は5年に渡り黒海艦隊の一員として戻ってくる。
黒海艦隊船員への潜水艦の復帰時期に関する情報は、国家発注サイトの技術的仕様割り当て「発注番号607:株式会社サンクトペテルブルク海洋機械製造局マラヒートにより開発された次の修理間期間における艦載機器の寿命延長を提供する作業の遂行」で公表されている。
文書は、セヴァストーポリの「第13艦船修理工場」での「アルローサ」の修理完了後、同艦は更に5年間ロシア海軍で任務を遂行できるようになり、その後、再び工場へ戻る必要があると報告されている。
以前、「アルローサ」艦長スタニスラフ・リジツキー3等海佐は、クリミア造船所で実施される作業は、単なる修理では無く、近代化も含まれると『海軍産業』(フロートプロム)へ話した。
「私共の潜水艦のこれまでの経歴において、このような事は何も有りませんでした。
アルローサの修理作業は第13艦船修理工場で実行され、重要な取引相手が参加します。
更に、艦船修理センター・ズヴェズドーチカからの専門技術者の到着が予定されています。
作業実施中に2度のドック入りが計画されています」
士官は、彼の艦が工場へ到着した2014年6月に説明した。
プロジェクト877V大型潜水艦B-871「アルローサ」は、ニジニ・ノヴゴロドの「クラースノエ・ソルモヴォ」工場で建造され、1990年12月1日に戦闘編制へ加入した。
ほぼ4半世紀に渡り、同艦は大規模修理を実施した事は無かったが、定期的に国際演習へ参加し、深海への潜航を含む戦闘任務を遂行した。
長い間、B-871は黒海艦隊で唯一の戦闘可能な潜水艦だった。
他のプロジェクト877と異なる「アルローサ」の特徴は駆動複合体に有り、古典的なスクリュー推進器に代わりウォータージェットノズルが提供されている。
[ポンプジェット潜水艦アルローサ(旧ブログ)]
ロシア黒海艦隊の潜水艦B-871「アルローサ」(1990年就役)は、2014年6月からセヴァストーポリの第13艦船修理工場(黒海艦隊直営)で修理及び近代化が行なわれています。

[ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは近代化改装を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦アルローサは近代化改装を行なっている]
「アルローサ」の近代化改装作業は2015年末までに完了し、黒海艦隊の潜水艦部隊(第4潜水艦旅団)へ復帰します。
今回の近代化改装により「アルローサ」の寿命は5年間延長され、2020年頃まで現役に留まる事が可能となります。
それ以降も同艦を就役させるのならば、また艦船修理工場で寿命延長工事を行なう必要があります。
既に黒海艦隊第4潜水艦旅団には、書類上は新造のプロジェクト06363潜水艦3隻~「ノヴォロシースク」、「ロストフ・ナ・ドヌー」、「スタールイ・オスコル」が編入されており、「ノヴォロシースク」は現在セヴァストーポリに居ます。

[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクはセヴァストーポリ工場でメンテナンスを行なう]
艦齢25年のベテラン潜水艦「アルローサ」は、新造潜水艦6隻と共に黒海艦隊潜水艦部隊で勤務する事になります。
[ロシア黒海艦隊は2017年に7隻の潜水艦を有する]
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