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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年10月23日11時59分配信
【ロシア連邦海軍の戦闘艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は大西洋へ向かった】
モスクワ、10月23日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は主要基地セヴェロモルスクを去り、バレンツ海を通過して大西洋へ向かった。
金曜日、北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

「近い内に同艦の乗組員はバレンツ海を通過して大西洋への移動を行ないます。
移動航路上で同艦の乗組員は彼らの海洋技量を向上させ、更には、海上移動中の艦を防衛する一連の様々な種類の艦内演習を実施します。
大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ艦上からは艦載ヘリコプターKa-27の定期飛行が実施されます」

彼は話した。

セルガ「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は北方艦隊の艦の中で遠距離航海継続の記録樹立者の1つである事を想い起した。
2014年、その乗組員は8ヶ月半に渡り地中海及び大西洋で遠距離航海任務を遂行した。


プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は1977年11月4日に起工、1980年5月16日に進水し、1981年12月26日に受領-引渡証書へ署名され、1982年1月10日に海軍旗初掲揚式典が開催されました。
[ウダロイ級2番艦2番艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフ]

ソ連邦解体後、約10年間放置され、2000年代初頭から修理と近代化改装が始まりました。
[大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」近況]

2010年1月下旬から航海試験を開始し、同年12月7日に北方艦隊へ復帰しました。
[大型対潜艦「クラコフ海軍中将」、航海試験開始]

2011年8月、攻撃ヘリコプターKa-52の着艦試験を行ないました。
[攻撃ヘリKa-52、大型対潜艦「海軍中将クラコフ」で発着試験(2011年8月31日)]

2012年2月初頭からは乗員が契約軍人(志願兵)のみとなりました。
[北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」乗員は、契約軍人だけで構成される]

2012年5月から7月までアデン湾海賊対処任務に就きました。
(2012年4月6日出港・9月12日帰港)
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはアデン湾海賊対処任務を終えた]

2013年5月から9月まで地中海、大西洋、カリブ海への遠距離航海を行ないました。
(2013年5月11日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは長期航海を終えて基地へ戻った]

2014年4月から翌2015年1月まで地中海への遠距離航海を行ないました。
(2014年4月15日出港・2015年1月5日帰港)
[ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ地中海遠征(2014年4月-2015年1月)]

2015年3月から7月末までムルマンスク第35艦船修理工場ガスタービン機関を含むにオーバーホールが行なわれ、8月初頭には修理後の点検の為の洋上試験が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオーバーホール後に復帰した]

その後は何度かバレンツ海で演習を行ない、そして10月23日に大西洋へ向けて出航しました。

今回の北方艦隊広報部の発表では、大西洋へ行くとしか述べられておりませんが、その後、地中海(東部)へ行く可能性は高いでしょう。
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