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ロシア海軍の為のプロジェクト22160哨戒艦は巡航ミサイル"カリブル"を装備する

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『タス通信』より
2015年10月23日16時37分配信
【ロシア連邦海軍の為のプロジェクト22160哨戒艦は、イスラム国への攻撃後、複合体「カリブル」を装備する】
カザン、10月23日/タス通信

2020年までにロシア海軍へ補充されるべき6隻のプロジェクト22160哨戒艦ミサイル複合体「カリブル」を装備する。
タス通信ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場の総取締役第1代理アレクサンドル・カルポフより伝えられた。

彼によると、この決定は、特に、この複合体によるシリア「イスラム国」(ロシア連邦では禁止されている組織)施設への打撃の成功後に採択された。

「"イスラム国"施設へ成功裏に発射された事により、このミサイルの火力が証明され、これが占める場所は小さなものです。
複合体は、他の艦へ拡張されます。
今回は特に、プロジェクト22160についての話です」
カルポフ
は話した。

対談者によると、ミサイル複合体が組み込まれた最初のプロジェクト22160哨戒艦は2017年に発注者へ引き渡され、更に5隻の艦が2019年までに納入され、2020年までに工場は合計6隻の艦を納入する事になる。

更に対談者は、2020年までにゼレノドリスク造船工場は、有翼ミサイル「カリブル」で武装する9隻のプロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦に関するロシア連邦国防省からの受注を履行する事を指摘した。

10月7日未明、カスピ小艦隊の艦は、カスピ海エリアからシリアイスラム国施設へ海洋配置有翼ミサイル複合体「カリブル-NK」による大規模な打撃を与えた。
ロシア連邦国防省が表明したように、ミサイルは3メートルまでの精度で目標へ命中した。
この攻撃は、シリア大統領バッシャール・アサドの要請によりロシア連邦が9月30に開始したシリアの武装勢力イスラム国に対するロシアの作戦の枠組みで実行された。

プロジェクト22160哨戒艦は1800トンの排水量を有しており、30ノットまでの速度を発揮できる。
この艦は60日に渡り距離6000海里の自立航行の継続が可能である。
艦は外海及び内海における領海警護、密輸や海賊活動の取り締まり、更には海難事故の捜索と救助の為に意図されている。
艦は4つの各艦隊に含まれるであろう。


プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。

現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。

設計はサンクトペテルブルク「北方計画設計局」が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】

建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国ゼレノドリスク造船所です。
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【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】


プロジェクト22160哨戒艦の1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は2014年2月26日に起工されました。
[ロシア海軍の新型哨戒艦(モジュール艦)ワシーリー・ブイコフが起工された]

2014年7月25日には2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」が起工されています。

現在の所、プロジェクト22160哨戒艦は、少なくとも6隻の建造が予定されています。

1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は2016年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でした。
[新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフは2016年末までにロシア海軍へ引き渡される]

しかし、2015年10月7日にカスピ小艦隊小型ロケット艦シリア「イスラム国」拠点を有翼ミサイル「カリブル」で攻撃した事により、22160の計画にも変更が加えられる事になりました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

元々の兵装は砲と機銃、ヘリコプター位しか無かったプロジェクト22160哨戒艦へ、有翼ミサイル「カリブル」の装備が決定されました。

元々モジュール構造の22160は、オプションで有翼ミサイル「カリブル」の搭載も考慮されていますが、後日装備では無く、最初から装備される事になりました。
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