ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海への出航を準備している

『タス通信』より
2015年10月28日11時43分配信
【第2のプロジェクト11356フリゲート「アドミラル・エッセン」は航行試験を開始した】
カリーニングラード、10月28日/タス通信特派員ウラジーミル・ヌヤクシェフ
ロシア連邦海軍の為に沿バルト造船工場「ヤンターリ」(統合造船業営団に含まれる)で建造された第2のプロジェクト11356警備艦「アドミラル・エッセン」は工場航行試験を開始した。
タス通信特派員は同社の広報秘書官セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。
「バルチースク港へ受け入れられているアドミラル・エッセンは、本日、公式に工場航行試験プログラムを開始し、更には、最初の海洋への出航を準備します」
ミハイロフは話した。
彼は、然るべき指示が出され、発注主の代表が合意している事を指摘した。
フリゲートの艦上には、黒海艦隊船員のレギュラー乗員と、更には納入チームと下請企業の代表が居る。
工場の広報秘書官は、「アドミラル・エッセン」の海洋への最初の出航の日を明確にせず、「それは近日中に実行でき、その為の準備が積極的に進められております」とだけ発言した。
プロジェクト11356フリゲート「アドミラル・エッセン」は2011年に「ヤンターリ」で起工され、昨年11月に進水した。
黒海艦隊の為に意図されている艦は、今年末までに発注主への引き渡しが計画されている。
ロシア連邦国防省と署名した2つの契約の下で、カリーニングラード造船所は「北方計画設計局」により開発された警備艦シリーズを6隻建造する。
プロジェクト11356艦は、大洋及び海洋エリアで敵の水上艦及び潜水艦を相手に戦闘活動を実施し、単独或いは艦船連合部隊の一員として空中攻撃手段による攻撃からの防衛の為に意図されている。
フリゲートは、ミサイル複合体「カリブル-NK」、口径100mmの砲装置A-190、更には対潜魚雷と高射兵器で武装している。
艦上にはヘリコプターKa-31(註:正しくはKa-27)が配置される。
[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]
プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)2番艦「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に起工されました。
それから3年以上経った2014年11月7日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦アドミラル・エッセンは進水した]
2014年11月末、進水した「アドミラル・エッセン」に高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の垂直発射機が設置されました。
[ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦アドミラル・エッセンへ艦対空ミサイル発射機が設置された]
2015年5月20日、造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年5月20日11時36分配信
【「アドミラル・エッセン」は係留試験を開始した】
出航前の消磁作業を終えた後、2015年10月18日にカリーニングラードからバルト艦隊基地バルチースクへ回航されました。


その後、バルチースク基地で出航準備が進められました。
「アドミラル・エッセン」は近日中に工場航行試験の為に出航します。
「アドミラル・エッセン」は、今の所、今年末(12月末)までにロシア海軍へ引き渡される予定となっております。
プロジェクト11356R警備艦は、現在までに5隻が起工され、この内の3隻が進水し、1番艦は洋上試験中です。
6隻の建造が計画されており、全て黒海艦隊へ配備されます。
[プロジェクト11356R警備艦]
沿バルト造船工場「ヤンターリ」(カリーニングラード)で建造
「アドミラル・グリゴロヴィチ」Адмирал Григорович:工場番号01357
2010年12月18日起工/2014年3月14日進水/2015年11月就役予定
「アドミラル・エッセン」Адмирал Эссен:工場番号01358
2011年7月8日起工/2014年11月7日進水/2015年12月就役予定
「アドミラル・マカロフ」Адмирал Макаров:工場番号01359
2012年2月29日起工/2015年9月2日進水/2016年就役予定
「アドミラル・ブタコフ」Адмирал Бутаков:工場番号01360
2013年7月12日起工/2018年以降に就役予定
「アドミラル・イストミン」Адмирал Истомин:工場番号01361
2013年11月15日起工/2018年以降に就役予定
4番艦以降の建造工事は今年春から凍結されていましたが、8月に再開されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356Rフリゲートの建造は再開された]
プロジェクト11356Rの4番艦以降には、ロシア国内で製造されるエンジンが載せられる事になります。
[ロシア海軍のアドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートはウクライナ製ガスタービンエンジンを代替する]
[ロシア海軍の為のプロジェクト11356Rフリゲートはウクライナ製の代わりにロシア製ガスタービンを装備する]
[ロシアはガスタービンエンジン供給中止に関してウクライナを訴える]
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