ロシア海軍最新救助船(潜水艦救難艦)イーゴリ・ベロウソフは工場航行試験を完了した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年10月28日16時7分配信
【大洋救助船「イーゴリ・ベロウソフ」は工場航行試験を成功裏に完了した】
ロシア海軍の為に建造された大洋救助船「イーゴリ・ベロウソフ」は、大西洋及びバルト海エリアにおける工場航行試験を完了した。
同船は、今年11月後半に計画されている国家受領試験の準備の為、サンクトペテルブルクへ到着した。
工場航行試験中、大深度での潜水鐘、更には、深海潜水複合体GVK-450の全ての構成要素の動作数値の点検が、潜水艦乗員を救助する為の行動方式に沿って実施された。
船上捜索救助機器の当局間試験の枠組みにおいて、特殊深海捜索救助装置「ベステル-1」の点検が成功裏に行なわれ、完全に潜航した遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」は最大深度で動作した。


船上では、潜水夫の深度100メートルへの深海潜航が水中長期滞在モードで行なわれ、同時に水中機器、水圧システム、作業工具、深海潜水用具の点検が行なわれた。
同船の乗組員と業界の代表は海上で、遭難した潜水艦の救助のために意図されている船上のハードウェアであるマルチビーム測深器とサイドスキャンソナー、無線航法機器の機能の詳細な点検という大量の作業を遂行した。
専門家は同船の特殊昇降装置を点検した。
救助船「イーゴリ・ベロウソフ」は、国家受領試験段階の完了後、2015年末までにロシア海軍の一員として加わる。
[参照]
「イーゴリ・ベロウソフ」は、サンクトペテルブルクの「アドミラルティ造船所」でロシア海軍の為に建造されたプロジェクト21300S救助船のトップである。
それは、海底に横たわっているか、或いは浮上位置に在る遭難した潜水艦乗組員の救助、潜水艦及び水上艦への空気、電力、救助手段の提供の為に意図されている。
加えて同船は、国際海上救助グループの一員となる事を含め、事故に遭った施設の捜索と調査を行なう事が出来る。
同船の排水量は5000トン、全長は100メートル以上である。
プロジェクト21300S救助船(潜水艦救難艦)「イーゴリ・ベロウソフ」は、2005年10月24日にサンクトペテルブルク市の「アドミラルティ造船所」で起工され、2012年10月30日に進水しました。
[新型潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフ進水]
2014年12月25日から最初の洋上試験を開始し、2015年1月7日に終了しました。
[ロシア海軍最新鋭救助船イーゴリ・ベロウソフは最初の洋上試験を終えた]
その後、3月28日には次の洋上試験の為に出航しました。
そして8月10日、大西洋上で試験を行なう為、サンクトペテルブルクを抜錨しました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救難艦イーゴリ・ベロウソフは深海試験の為に大西洋へ向かった]
「イーゴリ・ベロウソフ」は大西洋上で深海潜水艇プロジェクト18271「ベステル-1」AS-40、深海潜水複合体GVK-450、遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」の深海試験などを実施しました。
大西洋及びバルト海での各種試験を終えた「イーゴリ・ベロウソフ」はサンクトペテルブルクへ戻ってきました。
今後、「イーゴリ・ベロウソフ」は国家受領試験を行ない、それが終わった後、ロシア海軍へ引き渡される事になります。
現在の所、「イーゴリ・ベロウソフ」は、2015年末までにロシア海軍へ引き渡される予定です。
ロシア海軍へ就役後、「イーゴリ・ベロウソフ」は太平洋艦隊へ配備されます。
プロジェクト21300S救助船(潜水艦救難艦)は、計5隻の建造が計画されています。
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