新型揚陸艦イワン・グレンは進水する
5月18日、ロシア海軍の新型揚陸艦「イワン・グレン」が進水します。

この記事は「今日、これから進水しますよ」というニュースです。
この記事が配信された時点では、まだ「イワン・グレン」は進水していません。
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【新たな揚陸艦はカリーニングラードで進水する】
カリーニングラード、5月18日-ロシア通信社ノーボスチ
著名なソ連邦の科学者である海軍中将に因んで名付けられた大型揚陸艦「イワン・グレン」は、カリーニングラードの沿バルト造船工場「ヤンターリ」で、金曜日に進水する。
同工場の報道官セルゲイ・ミハイロフはロシア通信社ノーボスチに伝えた。
彼によると、式典には名誉あるゲストとして、グレン氏の甥と2人の曾孫が出席する。
これは、同工場がロシアから要求されたため、特別に参加するものである。
更に、同艦の進水には、ロシア連邦国防省の代表、同プロジェクト開発者、そして「統合造船業営団」代表が出席する。
大型揚陸艦「イワン・グレン」は、ロシア海軍の為に建造されている。
プロジェクト11711のトップである大型揚陸艦「イワン・グレン」は、株式会社「ネヴァ川計画設計局」により開発された。
プロジェクト11711は、1171-1960~70年代に沿バルト造船工場「ヤンターリ」で14隻が建造された「タピール」型-の最新開発プロジェクトである。
大型揚陸艦は、軍用車両及び機器を輸送し、上陸させる為に設計されている。
「大型揚陸艦イワン·グレンの建造は2004年12月に開始されたのですが、資金供給が不安定なのと、我が社の人員不足の為に遅延しました。
工事の活動段階は、発注元のスケジュール調整に関連して、2008年から始まりました」
ミハイロフは述べた。
現在、同艦の船体及び上部構造物は形成され、一部の機器は積載され、推進軸及びスクリュー、システム及び各種機器の設置作業は続けられる。
同艦の顧客への納入は、2013年に予定されている。
イワン・イワノヴィチ・グレンは、海軍砲の分野におけるソ連邦の科学者であり、海軍中将でもある。
1930年に沿岸防衛司令官を務め、1931年には黒海艦隊エリアのクリミア要塞司令官を務めた。
1935~1940年には、科学研究機関のチーフを務めた。
大祖国戦争時には、レニングラード海軍防衛砲砲台指揮官、海軍砲兵総監と海軍総司令部戦闘訓練管理責任者を務めた。
1946年以降、海軍アカデミーの高等コースのチーフであった。
彼は、海軍砲の作成作業を行なった。
彼は、レーニン勲章を2度受賞し、赤旗賞を4度受賞し、1等ナヒーモフ勲章とメダルを授与された。
沿バルト造船工場「ヤンターリ」は、ケーニヒスベルグの造船所「シーヒャウ」をベースとして1945年7月に設立された。
同社は、軍および民間用の小規模から中規模のトン数の船舶の建造、および艦船修理作業の実施を専門とする。
工場は、1945年以来、154隻の軍艦と500隻以上の民間船を建造した。
現在、株式会社「沿バルト造船工場ヤンターリ」の株式は、国営法人の株式会社「西部造船センター」が保有している。
(2012年5月18日01時57分配信)
『アルムス-タス』より。
2012年5月18日08時12分配信
【カリーニングラード造船工場「ヤンターリ」は、ロシア海軍の大型揚陸艦を進水させる】
内容は同じです。
(情報源が同じセルゲイ・ミハイロフ氏なので当然ですが)
大型揚陸艦「イワン・グレン」に関する最近の報道。
[新型揚陸艦「イワン・グレン」近況]
[新型揚陸艦イワン・グレンは5月末に進水する]
[新型揚陸艦イワン・グレンの建造に50億ルーブルが費やされた]
プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日にカリーニングラードの「ヤンターリ」造船所で起工されました。

当初は、「イワン・グレン」+シリーズ艦(同型艦)4隻の計5隻が建造される計画だったのですが、未だに「シリーズ艦」は1隻も起工されていません。
2010年10月に最初のシリーズ艦(つまり2番艦)が起工されると報じられましたが、キャンセルされました。
加えて「イワン・グレン」は、建造中に何度も設計変更され、この事が工事の更なる遅延を招きました。
(今回のロシア通信社ノーボスチの報道では触れられていませんが)
「イワン・グレン」を建造している「ヤンターリ」造船所の現在の最優先事項は、ロシア海軍向けのプロジェクト11356Mフリゲート6隻の建造と、インド海軍向けの「タルワー」級フリゲート第2バッチ3隻の建造です。
[プロジェクト11356M(改タルワー級)フリゲート]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]
言い換えれば、「イワン・グレン」の建造工事は、あまり優先されていません。
しかし、「イワン・グレン」を進水させて造船台を空けなければ、ロシア海軍向けプロジェクト11356Mの後続艦(4番艦)を起工できません。
[プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」]
満載排水量:5000~6000トン
全長:120m
幅:16.5m
吃水:3.6m
主機:10D49ディーゼルエンジン1基、4000馬力
速力:18ノット
航続距離:16ノットで3500海里
自立行動期間:30日
乗員:100名
積載能力:重量60トンまでの戦車13輌あるいは装甲車両60輌
兵員300名あるいは20フィート標準コンテナ20個
兵装:携帯高射ミサイル複合体「イグラ-V」
AK-630M2「ドゥエト」2連30mmガトリング砲2基
AK-630M 30㎜ガトリング砲2基
搭載機:Ka-29ヘリコプター1機
兵装は何度か変更されており、最新情報によると、76㎜単装砲1基に代わりAK-630M2「ドゥエト」30mmガトリング砲2基が装備され、当初は装備される予定だった122㎜40連装ロケット砲A-215「グラード-M」は廃止されました。

この記事は「今日、これから進水しますよ」というニュースです。
この記事が配信された時点では、まだ「イワン・グレン」は進水していません。
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【新たな揚陸艦はカリーニングラードで進水する】
カリーニングラード、5月18日-ロシア通信社ノーボスチ
著名なソ連邦の科学者である海軍中将に因んで名付けられた大型揚陸艦「イワン・グレン」は、カリーニングラードの沿バルト造船工場「ヤンターリ」で、金曜日に進水する。
同工場の報道官セルゲイ・ミハイロフはロシア通信社ノーボスチに伝えた。
彼によると、式典には名誉あるゲストとして、グレン氏の甥と2人の曾孫が出席する。
これは、同工場がロシアから要求されたため、特別に参加するものである。
更に、同艦の進水には、ロシア連邦国防省の代表、同プロジェクト開発者、そして「統合造船業営団」代表が出席する。
大型揚陸艦「イワン・グレン」は、ロシア海軍の為に建造されている。
プロジェクト11711のトップである大型揚陸艦「イワン・グレン」は、株式会社「ネヴァ川計画設計局」により開発された。
プロジェクト11711は、1171-1960~70年代に沿バルト造船工場「ヤンターリ」で14隻が建造された「タピール」型-の最新開発プロジェクトである。
大型揚陸艦は、軍用車両及び機器を輸送し、上陸させる為に設計されている。
「大型揚陸艦イワン·グレンの建造は2004年12月に開始されたのですが、資金供給が不安定なのと、我が社の人員不足の為に遅延しました。
工事の活動段階は、発注元のスケジュール調整に関連して、2008年から始まりました」
ミハイロフは述べた。
現在、同艦の船体及び上部構造物は形成され、一部の機器は積載され、推進軸及びスクリュー、システム及び各種機器の設置作業は続けられる。
同艦の顧客への納入は、2013年に予定されている。
イワン・イワノヴィチ・グレンは、海軍砲の分野におけるソ連邦の科学者であり、海軍中将でもある。
1930年に沿岸防衛司令官を務め、1931年には黒海艦隊エリアのクリミア要塞司令官を務めた。
1935~1940年には、科学研究機関のチーフを務めた。
大祖国戦争時には、レニングラード海軍防衛砲砲台指揮官、海軍砲兵総監と海軍総司令部戦闘訓練管理責任者を務めた。
1946年以降、海軍アカデミーの高等コースのチーフであった。
彼は、海軍砲の作成作業を行なった。
彼は、レーニン勲章を2度受賞し、赤旗賞を4度受賞し、1等ナヒーモフ勲章とメダルを授与された。
沿バルト造船工場「ヤンターリ」は、ケーニヒスベルグの造船所「シーヒャウ」をベースとして1945年7月に設立された。
同社は、軍および民間用の小規模から中規模のトン数の船舶の建造、および艦船修理作業の実施を専門とする。
工場は、1945年以来、154隻の軍艦と500隻以上の民間船を建造した。
現在、株式会社「沿バルト造船工場ヤンターリ」の株式は、国営法人の株式会社「西部造船センター」が保有している。
(2012年5月18日01時57分配信)
『アルムス-タス』より。
2012年5月18日08時12分配信
【カリーニングラード造船工場「ヤンターリ」は、ロシア海軍の大型揚陸艦を進水させる】
内容は同じです。
(情報源が同じセルゲイ・ミハイロフ氏なので当然ですが)
大型揚陸艦「イワン・グレン」に関する最近の報道。
[新型揚陸艦「イワン・グレン」近況]
[新型揚陸艦イワン・グレンは5月末に進水する]
[新型揚陸艦イワン・グレンの建造に50億ルーブルが費やされた]
プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日にカリーニングラードの「ヤンターリ」造船所で起工されました。

当初は、「イワン・グレン」+シリーズ艦(同型艦)4隻の計5隻が建造される計画だったのですが、未だに「シリーズ艦」は1隻も起工されていません。
2010年10月に最初のシリーズ艦(つまり2番艦)が起工されると報じられましたが、キャンセルされました。
加えて「イワン・グレン」は、建造中に何度も設計変更され、この事が工事の更なる遅延を招きました。
(今回のロシア通信社ノーボスチの報道では触れられていませんが)
「イワン・グレン」を建造している「ヤンターリ」造船所の現在の最優先事項は、ロシア海軍向けのプロジェクト11356Mフリゲート6隻の建造と、インド海軍向けの「タルワー」級フリゲート第2バッチ3隻の建造です。
[プロジェクト11356M(改タルワー級)フリゲート]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]
言い換えれば、「イワン・グレン」の建造工事は、あまり優先されていません。
しかし、「イワン・グレン」を進水させて造船台を空けなければ、ロシア海軍向けプロジェクト11356Mの後続艦(4番艦)を起工できません。
[プロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」]
満載排水量:5000~6000トン
全長:120m
幅:16.5m
吃水:3.6m
主機:10D49ディーゼルエンジン1基、4000馬力
速力:18ノット
航続距離:16ノットで3500海里
自立行動期間:30日
乗員:100名
積載能力:重量60トンまでの戦車13輌あるいは装甲車両60輌
兵員300名あるいは20フィート標準コンテナ20個
兵装:携帯高射ミサイル複合体「イグラ-V」
AK-630M2「ドゥエト」2連30mmガトリング砲2基
AK-630M 30㎜ガトリング砲2基
搭載機:Ka-29ヘリコプター1機
兵装は何度か変更されており、最新情報によると、76㎜単装砲1基に代わりAK-630M2「ドゥエト」30mmガトリング砲2基が装備され、当初は装備される予定だった122㎜40連装ロケット砲A-215「グラード-M」は廃止されました。
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