ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはバルト海で艦対空ミサイルを発射した

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年10月29日11時55分配信
【軍艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」はバルト海でミサイル射撃を行なった】
モスクワ、10月29日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア連邦海軍の最新警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、バルト海における試験の枠組みにおいてミサイル射撃を実施した。
西方軍管区下のバルト艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は発表した。
「最新のプロジェクト11356警備艦アドミラル・グリゴロヴィチの乗組員は、バルト艦隊海洋射爆場での国家受領試験の実施中、ミサイル射撃を成功裏に終えました」
彼は話した。
この射撃が、艦の兵装である海洋配置垂直発射多チャンネル高射複合体「シチーリ」から行なわれた事は注目される。
当局のデータによると、海上でのミサイル射撃に加え、乗員は「クズネツク」艇から発射された有翼ミサイル標的への砲射撃を実行した。
艦のミサイル-砲戦闘班の専門家は、ゾーンへ入ってきたミサイルへ砲システムA-190を命中させ、指定目標を破壊した。
艦の国家受領試験と検査が完了した後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は黒海艦隊の一員として加わると伝えられた。
[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]
プロジェクト11356R警備艦の1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は進水した]
その後、2014年12月初頭から造船所の岸壁で係留試験が開始されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月5日8時7分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は係留試験を開始した】
12月21日にはガスタービンエンジンが初めて始動されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月21日14時24分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めてエンジンを始動した】
そして2015年2月17日、出航前の消磁作業の為、「ヤンターリ」の浮きドックへ入りました。
[ロシア海軍の新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は消磁作業を開始した]
消磁作業は3月下旬に完了し、4月8日に「ヤンターリ」造船所の在るカリーニングラードからバルチースク海軍基地へ移動しました。
4月下旬に1回目の洋上試験が実施され、4月29日に完了しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年5月初頭から2回目の洋上試験を開始する]
そして5月5日に2回目の洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2回目の洋上試験を開始した]
2回目の試験は5月7日には終わり、バルチースク基地へ戻りました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2回目の洋上試験を終えた]
5月16日から3回目の洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は5月16日から洋上試験を再開する]
この3回目の洋上試験中、初めて「アドミラル・グリゴロヴィチ」の砲兵装~A-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲と、AK-630M 30mmガトリング砲の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは初めての砲撃試験を行なった]
5月28日、4回目の洋上試験へ出発しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは洋上試験を続ける]
7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。
[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
8月27日、高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験が初めて実行されました。
[ロシア海軍最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはバルト海で対空ミサイルを発射した]
10月初頭に工場航行試験は完了しました。
10月14日から国家受領試験が開始され、10月16日にバルト海へ出航しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチの国家受領試験が始まる]
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは国家受領試験の為にバルト海へ出航した]
10月27日、バルト海でA-190「ウニヴェルサール」100mm砲、AK-630 30mm機関砲、RBU-6000対水中ロケット爆雷の実弾射撃を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはバルト海で砲撃を行なった]
そして2日後の10月29日、バルト海で高射ミサイル複合体「シチーリ-1」を発射しました。
国家受領試験は11月上旬に完了し、その後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」はロシア海軍へ引き渡される事になります。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、当初は今年(2015年)8月にロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、ガスタービンエンジンの冷却器に不具合が発生した為、引き渡しは延期され、結局、今年11月になりました。
国家受領試験は11月上旬に完了するので、引き渡しは11月下旬になるでしょう。
[プロジェクト11356R警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは2015年9月以降にロシア海軍へ引き渡される]
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
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