ミグはロシア海軍航空隊の為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBの契約を2015年末までに完遂する
- カテゴリ:艦上戦闘機MiG-29K/KUB

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年10月30日17時13分配信
【コロトロフ:ロシア連邦国防省の為のMiG-29K/KUBの契約は今年中に履行される】
モスクワ、10月30日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア連邦国防省の為の艦載航空機MiG-29K/KUBの契約は年末までに履行される。
金曜日、ロシア航空機製造組合『ミグ』のトップ、セルゲイ・コロトコフは表明した。
24機のミグ機(20機の単座機MiG-29Kと4機の複座機MiG-29KUB)を供給する契約は2012年に国防省とロシア航空機製造組合『ミグ』により署名された。
「私が思いますに、私共に与えられたこの防衛発注を、我々は滞りなく履行いたします。
今日において最後に残されているのは、国防省の為の艦載用途航空機の納入であります。
MiG-29K/KUBの国家防衛発注を、我々は確実に履行します。
年末までには、まだ時間が有りますので」
コロトロフはテレビ局「ロシア-24」の生放送で話した。
彼によると、今回の一群は、現在の契約において最後となるが、ロシア航空機製造組合『ミグ』は、新たなもの(契約)が締結される事を望んでいる。
[艦上戦闘機MiG-29K/KUB]
[艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB(旧ブログ)]
[RSKミグMiG-29K/MiG-29KUB艦上戦闘機(RSKミグ公式サイト)]
ロシア海軍の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の新たな艦上戦闘機は、当初、Su-27KUB(1999年初飛行)とMiG-29K/KUB(2007年初飛行)の2機種から選ぶ事になっていました。
[ロシア海軍は、2016年以降に新しい艦上戦闘機を採用する]
その後、2009年2月にはMiG-29K/KUBに絞られる事になりました。
[ロシア海軍、MiG-29KUBを導入]
艦上戦闘機MiG-29K/KUB24機の供給契約が締結されたのは、それから3年後の2012年2月29日でした。
[ロシア国防省は艦上戦闘機MiG-29K/KUBの購入契約を締結した]
ロシア海軍への納入は2013年からの開始が計画されていました。
[ロシア海軍は2013年から艦上戦闘機MiG-29Kを受領する]
ロシア海軍向けのMiG-29KUB量産1号機は2013年10月下旬に初飛行しました。
[ロシア海軍の為の艦上戦闘機MiG-29KUB量産1号機は飛行試験を開始した]
2013年11月下旬、当初の計画通りに2機のMiG-29K(単座型)と2機のMiG-29KUB(複座型)がロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は最初の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBを受領した]
そして2014年12月2日までに8機のMiG-29Kと2機のMiG-29KUBが、当初の計画通りにロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍へ10機の艦上戦闘機MiG-29K/KUBが引き渡された]
ロシア海軍の幹部(首脳)は、2015年には10機のMiG-29Kが引き渡され、契約分全機の納入が完了すると繰り返し表明しています。
[空母アドミラル・クズネツォフは2013年に4機の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBを受け取る]
[ロシア海軍航空隊への艦上戦闘機MiG-29Kの補充は2015年に完了する]
[ロシア海軍航空隊の2015年の更新計画]
[ロシア海軍航空隊への艦上戦闘機MiG-29K/KUBの納入は2015年に完了する]
今回は、メーカー側であるミグ社のトップが表明しました。
ロシア海軍へ引き渡される計24機の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは、新たに編成される艦上戦闘機航空連隊へ配備されます。
[ロシア海軍航空隊へ引き渡される艦上戦闘機MiG-29K/KUBは新設の航空連隊へ配備される]
MiG-29Kは、現用の艦上戦闘機Su-33と共に重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」で運用されます。
[新たな艦上戦闘機MiG-29K/KUBはロシア海軍現用艦載機と共に運用される]
MiG-29Kのパイロットの養成は、クラスノダール地方のエイスク市に建設された戦闘応用・飛行再訓練センター(新「ニートカ」)で実施されています。
[ロシア北方艦隊のパイロットは新たな艦上戦闘機MiG-29Kをマスターする]
[エイスクの新ニートカは本格的に稼働を始める]
[ロシア海軍航空隊はエイスクで艦上戦闘機MiG-29K/KUBのパイロットを養成する]
現在、ミグ社は将来を見据え、MiG-29系列機の後継となる第5世代軽戦闘機の自主開発を始めています。
『タス通信』より
2015年6月18日10時58分配信
【ロシア航空機製造組合ミグ(MiG)は発注が無いのにも関わらず第5世代軽戦闘機へ取り組んでいる】
「ロシア航空機製造組合ミグ」総取締役セルゲイ・コロトロフ氏は、未だ発注は無いがミグ社は第5世代軽戦闘機の開発作業を進めていると発言しました。
『タス通信』より
2015年9月29日14時45分配信
【情報筋:ミグはMiG-1.44をベースにして第2のロシア第5世代航空機を開発している】
防衛産業の匿名の情報提供者によると、ミグは試作機1.44をベースにしたPAK FAの第2のヴァージョンを開発しており、この機体は、スホーイの第5世代重戦闘機T-50(PAK FA)とは競合しないとの事です。
ミグが新たに開発する第5世代戦闘機は「1.44の空力形状概略を基にして、それを発展させたもの」となるそうです。


つまり、ミグが1980年代に開発した第5世代戦闘機試作機1.44をベースにして第5世代軽戦闘機を開発するという事でしょう。
【MiG-1.44について イズベスチヤの記事より】


なお、ロシア航空機産業の総元締である「統合航空機製造営団」は、目下の所、第5世代軽戦闘機の開発は最優先事項では無いと公言しています。
『タス通信』より
2014年4月12日8時55分配信
【ポゴシャン:第5世代軽戦闘機作成の課題は、統合航空機製造営団にとって最優先事項では無い】
「統合航空機製造営団」総裁ミハイル・ポゴシャン氏は、「私は、(ロシアの)第5世代軽戦闘機が作成される可能性を否定しませんが、この課題は、当営団(ロシア統合航空機製造営団)の業務計画には在りません」と述べています。
「統合航空機製造営団」にとっては最優先課題では無い為、同営団傘下のミグ社の自主開発という形にしているのでしょう。
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