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最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は2017年末にロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年11月5日19時41分配信
【新たなフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は2017年にロシア連邦海軍へ引き渡される】
モスクワ、11月5日-ロシア通信社ノーボスチ

新たなプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は11月には係留試験プログラムの実行に着手し、2017年末にロシア海軍へ引き渡される。
木曜日、ロシア通信社ノーボスチは製造工場『セーヴェルナヤ・ヴェルフィ』広報サービスより伝えられた。

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦である。
同艦は2009年11月に『セーヴェルナヤ・ヴェルフィ』で起工され、2014年12月に進水した。

「2015年11月末、このフリゲートは係留試験を開始します。
工場航行試験と国家受領航行試験は2017年の開始を予定しております。
フリゲートの引き渡しは2017年末に行なわれます」

同社の公式代理人は伝えた。

当初、同艦は2015年に海軍への引き渡しを計画していたが、広報サービスが説明したように、「周知の状況により」特にウクライナからの輸入機器の供給に問題が発生した為、フリゲートの納入時期は延期された。

「輸入代替プログラムの枠組みにおいて、主要機器の供給者は国内企業となり、供給を実行する為には時間が必要となります」
『セーヴェルナヤ・ヴェルフィ』
の代理人は話した。

プロジェクト22350フリゲートの排水量は4500トン、全長135メートル、幅15メートル。
フリゲートの武装は、口径130mmの艦載砲装置A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NKE」の為の発射装置、そして高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」である。
合計で8隻のプロジェクト22350フリゲートの建造が計画されている。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍向けのプロジェクト22350フリゲート(大型警備艦)「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

そして、起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

しかし、2014年3月以降のウクライナとの関係悪化により、ウクライナで最終組立が行なわれていたガスタービンエンジンの供給が途絶え、建造は停滞しました。
ロシア国内でのガスタービンエンジンの生産体制が整うのは2017年末になります。
[ロシア海軍の新型フリゲートの建造は停滞する]
[ロシアはガスタービンエンジン供給中止に関してウクライナを訴える]

プロジェクト22350フリゲートの場合、2番艦「アドミラル・カサトノフ」エンジンウクライナから納入されていたのですが、1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」ガスタービンエンジンが試運転中に損傷した為、代わりに「アドミラル・カサトノフ」ガスタービンが搭載されました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"のガスタービンエンジンの修理には1億3500万ルーブルの費用が掛かる]

損傷した「アドミラル・ゴルシコフ」ガスタービンエンジンの修理は2016年10月に完了するので、その後、このエンジンが「アドミラル・カサトノフ」へ載せられる事になります。
従いまして、「アドミラル・カサトノフ」の洋上試験は2017年にならなければ実行に移す事は出来ず、その後でなければロシア海軍へ引き渡す事も出来ません。
それ故に、「アドミラル・カサトノフ」ロシア海軍への引き渡しは、早くても2017年末になります。


現在までに、プロジェクト22350フリゲートは4隻が起工されています。

アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ
Адмирал флота Советского Союза Горшков
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2015年就役予定
北方艦隊へ配備

アドミラル・フロータ・カサトノフАдмирал флота Касатонов
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2017年就役予定
北方艦隊へ配備

アドミラル・ゴロフコАдмирал Головко
2012年2月1日起工

アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフАдмирал флота Советского Союза Исаков
2013年11月14日起工


1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、現在、白海で洋上試験中であり、今年末までにはロシア海軍へ引き渡されます。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で130mm砲を発射した]

プロジェクト22350フリゲートは改良型を含め、合計15隻が建造されます。
[ロシア海軍は15隻のプロジェクト22350/22350Mフリゲートを受領する]
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