ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦載ヘリコプターKa-27は地中海で訓練を行なった

『タス通信』より
2015年11月6日12時9分配信
【Ka-27乗員は地中海で大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と潜水艦の探知へ取り組んだ】
ムルマンスク、11月6日/タス通信特派員イリヤ・ヴィノグラードフ
北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の艦載航空グループは、地中海において艦上ヘリコプターKa-27による潜水艦の探索と探知に取り組んだ。
11月6日、タス通信は同艦隊広報サービスより伝えられた。
「ヘリコプター乗員は、遠距離航海中に対テロ任務を遂行する海軍歩兵グループの要員と訓練を実施しました。
海軍歩兵は、甲板上で停止するヘリコプターから降りる方法について取り組みました」
広報サービスは伝えた。
現在、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は北アフリカ沿岸に沿って移動を続けている。
遠距離航海開始以来、同艦は3800海里以上を航行し、その距離の一部では海上の嵐を乗り越えた。
航海の主な目的は、世界の大洋の戦略的に重要な海域においてロシア海軍の存在を示す事に有ると広報サービスは説明した。
プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役)は、2014年4月から翌2015年1月まで地中海への遠距離航海を行ないました。
(2014年4月15日出港・2015年1月5日帰港)
[ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ地中海遠征(2014年4月-2015年1月)]
地中海から戻った後、2015年3月から7月末までムルマンスクの第35艦船修理工場でガスタービン機関を含むオーバーホールが行なわれ、8月初頭には修理後の点検の為の洋上試験が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオーバーホール後に復帰した]
その後は何度かバレンツ海で演習を行ない、10月23日に大西洋へ向けて出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった]
それから4日後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海から英仏海峡へ行く]
11月2日には英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾へ入った]
11月4日未明、ジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
11月5日~6日には艦載ヘリコプターKa-27の訓練が実施されました。
今回の記事では一括りにされていますが、ヘリコプターによる潜水艦探知訓練と、海軍歩兵がヘリコプターから艦上へ降りる訓練が行なわれたという事です。
プロジェクト1155大型対潜艦はKa-27ヘリコプターを2基搭載できますが、おそらくは対潜型Ka-27PLと捜索救助型Ka-27PSを1機ずつ搭載しているのでしょう。
今後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は地中海東部へ向かい、ロシア海軍地中海作戦連合部隊へ加わる事になるでしょう。
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