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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して紅海へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2015年11月20日10時20分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は紅海へ入った】

遠距離航海任務を遂行している北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、本日、スエズ運河を通過して地中海から紅海への移動を行ない、遠距離大洋ゾーン航海計画に沿って移動を続ける。

前日夕方に大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、航行中の艦のダメージコントロールに関する応急班要員の訓練を行なった。
対テログループは、不審船の臨検演習を実施し、航行中に海軍歩兵高速艇で艦へ接舷し、縄梯子で艦上へ乗り込む為の行動と、仮想テロリストに対する銃器の使用へ取り組んだ。

数日前、同艦は、乗組員の休養と水、食料、燃料を補充する為、キプロス共和国リマソール港への業務寄港を行なった。
その後、ロシア大型対潜艦は、スエズ運河を通過する為の船団形成海域へ移動した。

10月23日からの遠距離航海中に大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は5500海里以上を航行し、その距離の一部では海上の嵐を乗り越えた。
航海は、北方艦隊コラ多種戦力小艦隊対潜艦連合部隊司令官アレクサンドル・マシネツキー1等海佐の指揮下で実施される。

北方艦隊の艦は、アデン湾及びアフリカの角海域における民間船舶航行の安全保障に関し、豊富な経験を有している。
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、この海域で2012年に海賊対処任務を遂行した。


プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役、2010年12月7日再就役)は、2014年4月から翌2015年1月まで地中海への遠距離航海を行ないました。
(2014年4月15日出港・2015年1月5日帰港)
[ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ地中海遠征(2014年4月-2015年1月)]

地中海から戻った後、2015年3月から7月末までムルマンスク第35艦船修理工場ガスタービン機関を含むオーバーホールが行なわれ、8月初頭には修理後の点検の為の洋上試験が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオーバーホール後に復帰した]

その後は何度かバレンツ海で演習を行ない、10月23日に大西洋へ向けて出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった]

それから4日後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海から英仏海峡へ行く]

11月2日には英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾へ入った]

11月4日未明、ジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

11月5日~6日には艦載ヘリコプターKa-27の訓練が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦載ヘリコプターKa-27は地中海で訓練を行なった]

11月9日、チュニス海峡(シチリア海峡)黒海艦隊大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」からディーゼル燃料(軽油)真水の洋上補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシチリア海峡付近で洋上補給を行なった]

その後、地中海東部へ向かい、11月13日にはキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソールを訪れた]

リマソール港を出た後、11月20日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。 
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記事の末尾で触れられているように、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は2012年5月から7月までアデン湾海賊対処任務に就いています。
(2012年4月6日出港・9月12日帰港)
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはアデン湾海賊対処任務を終えた]
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