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ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアのロシア空軍基地の防空を担う

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『インタファクス』より
2015年11月24日21時5分配信
【ロシア連邦はシリアを対象とするロシアグループにとって危険なものは撃ち落とす】
モスクワ、11月24日、インタファクス-ロシア

ロシア連邦参謀本部は、トルコによるロシアSu-24への攻撃後、シリアロシア航空基地の安全を保障する為の追加措置へ取り組む。
ロシア連邦軍参謀本部作戦総局長セルゲイ・ルドスコイ中将は表明した。

彼は、打撃航空機の全ての行動は、戦闘機の援護の下でのみ行なわれると発表した。

更に、対空防衛を強化する為の措置が取られる。
この目的の為、S-300と同様の対空防衛システム「フォルト」を装備する巡洋艦「モスクワ」は、ラタキア沿岸海域へ入る。

「我々は警告します。
私達にとって潜在的に危険と見なされる全ての目標は破壊される事を」
ルドスコイ
は火曜日に記者団へ伝えた。

彼は更に、トルコとの軍事ラインでの接触を中止すると表明した。

火曜日、シリアのテロリストに対する航空作戦へ参加していたロシア爆撃機Su-24は、トルコとの境界線付近でトルコ空軍により撃墜された。


ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(1983年1月30日就役)は、2015年9月24日にセヴァストーポリを抜錨、翌25日に地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは地中海へ入った]

10月初頭にはシリアラタキア沖に展開し、防空演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアのラタキア沖に居る]

10月4日と10月5日にも演習を実施しました。
[ロシア海軍は地中海で演習を実施した]

その後も地中海東部へ留まっていました。

11月17日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、地中海東部に居るロシア海軍艦船部隊(地中海作戦連合部隊)に対し、フランス海軍と協力するように指示を出しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはフランス海軍空母機動部隊と協力する]
[シリア沖のロシア海軍艦船部隊がフランス海軍空母機動部隊を『軍事援護』する事は無い]


2015年11月24日、シリアISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点への空爆作戦へ参加していたロシア航空宇宙軍(空軍)前線爆撃機Su-24トルコ空軍戦闘機F-16により撃墜されました。
Su-24のパイロット1名はシリア反政府勢力により殺害され、救助に向かったヘリコプターも攻撃されて不時着し、乗っていた海軍歩兵隊員1名が死亡しました。

『インタファクス』より
2015年11月24日配信
【シリアにおけるSu-24墜落】

『朝日新聞デジタル』より
2015年11月24日23時59分配信
【トルコ軍がロシア軍機撃墜 シリア国境、乗員2人死亡か】

『ニューズウィーク日本版』より
2015年11月25日15時35分配信
【トルコがロシア軍機撃墜、プーチン氏「決して許さない」】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2015年11月25日7時19分配信
【トルコ空軍の挑発的な行動に関するロシア連邦軍参謀本部作戦総局長セルゲイ・ルドスコイ中将の声明】



この事件を受け、以前から地中海東部(シリア沖)に居た親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」ラタキア沖に展開し、遠距離高射ミサイル複合体「フォルト」(射程90km)でラタキア空港の防空を担当する事になりました。
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[高射ミサイル複合体S-300F「フォルト」/S-300FM「フォルト-M」]


現在、地中海東部に展開するロシア海軍の艦船は、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「スメトリーヴイ」、小型ロケット艦「ミラーシュ」、大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」、海洋曳船MB-31、工作船PM-56の他に「シリア・エクスプレス」大型揚陸艦数隻です。
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