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ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプターはミノーガと命名された

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『タス通信』より
2015年12月1日13時17分配信
【海軍航空隊の将来ヘリコプターは「ミノーガ」の名を受けた】
モスクワ、12月1日/タス通信

多目的(ヘリコプター)Ka-27を代替する為に開発されている海軍航空隊将来ヘリコプター「ミノーガ」のコード名を受け取った。
タス通信防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「この海洋配置(艦載)ヘリコプターは、Ka-52Kの後になります。
プロジェクトはミノーガの名を受けました」

対談者は話した。
彼は、現在、プロジェクトは技術的設計段階に在り、ヘリコプターの全体的なレイアウト、様々なユニットや機構へ取り組んでいる事を指摘した。
情報提供者は、新たな機体の基本的な戦術-技術的特性については何も言わず、「カモフのヘリコプターの伝統的なレイアウト」とだけ話した。

次に、タス通信防衛産業企業体の他の対談者は、ヘリコプター「ミノーガ」のサイズと離陸重量は「Ka-27よりも小さくなります」と指摘し、Ka-27の最大離陸重量が12トンである事を想い起した。

以前、タス通信ロシア海軍海洋航空隊司令官イーゴリ・コジン少将より伝えられたように、「カモフ」社は2020年にロシア海軍航空隊の為の「根本的に新しいヘリコプター」を作成する。
そのサイズは艦の規格に縛られており、機体は兵装を設置する為のモジュールを受け取る。


ロシア(ソ連)ヘリコプターメーカーである「カモフ」は、ソ連/ロシア海軍の一連の艦載ヘリコプターを開発しましたが、艦の格納庫などの制限により、寸法を大幅に変える事は有りませんでした。

Ka-25(1961年7月20日初飛行、1971年12月軍備採用)
メインローター直径:15.74m
全長:9.75m
全幅:3.76m
全高:5.37m
通常離陸重量:6970kg
最大離陸重量:7140kg

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Ka-27(1973年12月24日初飛行、1981年軍備採用)
メインローター直径:15.90m
全長:12.25m
全幅:3.80m
全高:5.40m
通常離陸重量:10700kg
最大離陸重量:12000kg

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そして1990年代には、Ka-27シリーズの後継として新型艦載ヘリコプターKa-40(通常離陸重量12000-13000kg、最大離陸重量14000-15000kg)が計画されましたが、資金不足により開発は中止されました。
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現在は、ロシア海軍主力艦載ヘリコプターKa-27の近代化改修が進められています。
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

しかし、Ka-27を未来永劫に渡り使用し続ける事は出来ないので、「カモフ」による新たな艦上ヘリコプターが開発されることになりました。
[ロシア海軍の為の将来多目的艦上ヘリコプターが開発される]

ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、Ka-27の後継機となる新世代艦上ヘリコプターが2020年までに作成されると述べています。
[ロシア海軍航空隊の為の新世代艦上ヘリコプターは2020年までに作成される]

最近になって「ミノーガ」(ヤツメウナギ)と命名された将来艦上ヘリコプターの詳細は不明ですが、現用機Ka-27よりも小型になるようです。
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