ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを訪れた

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2015年12月4日15時42分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はパキスタンのカラチ港へ入った】
遠距離大洋ゾーン航海任務を遂行している北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、本日、カラチ港(パキスタン)への業務寄港を行なった。
近い内に大型対潜艦の艦上では国際対麻薬演習を実施する為の会合が予定されており、ロシア軍事船員の他に、ロシア連邦麻薬流通監督庁の部隊とパキスタン海軍の特殊部隊が参加する。
演習はアラビア海エリアの1つで実施される予定である。
カラチ港への滞在中、ロシア艦の乗組員は燃料、真水、食料の在庫を補充する。
船員の為に地元観光名所への訪問や沿岸での短期の休養が用意される。
ロシア艦にとって、これは遠距離航海中における3度目の外国の港への寄港となる。
11月、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はキプロス共和国のリマソール港とオマーンのサラーラ港への業務寄港を行なった。
10月23日に始まった遠距離航海中に大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は8500海里以上を航行した。
大型対潜艦の遠距離航海は、北方艦隊コラ多種戦力小艦隊の対潜艦連合部隊司令官アレクサンドル・マシネツキー1等海佐の指揮下で実施される。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-)]
プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役、2010年12月7日再就役)は、2015年10月23日に大西洋へ向けて出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった]
それから4日後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海から英仏海峡へ行く]
11月2日には英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾へ入った]
11月4日未明、ジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
11月5日~6日には艦載ヘリコプターKa-27の訓練が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦載ヘリコプターKa-27は地中海で訓練を行なった]
11月9日、チュニス海峡(シチリア海峡)で黒海艦隊の大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」からディーゼル燃料(軽油)と真水の洋上補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシチリア海峡付近で洋上補給を行なった]
その後、地中海東部へ向かい、11月13日にはキプロスのリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソールを訪れた]
リマソール港を出た後、11月20日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して紅海へ入った]
11月23日、紅海で対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは紅海で対テロ演習を実施した]
11月26日にはアデン湾で対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアデン湾で対テロ演習を実施した]
11月末にオマーンのサラーラ港へ寄港して物資を補充した後、アラビア海へと去りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオマーンのサラーラ港へ寄港した]
そして12月4日、パキスタンのカラチへ寄港しました。

近日中に「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はパキスタン海軍と麻薬密輸取締の為の合同演習を実施します。
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