インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した

『タス通信』より
2015年12月6日7時51分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は国際演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加する為にインドへ到着した】
ウラジオストク、12月6日/タス通信特派員ナターリヤ・ニクーリナ
太平洋艦隊艦船支隊は、本日、合同海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加する為、インド海軍東海軍コマンドの主要海軍基地「ヴィシャーカパトナム」への訪問に到着した。
太平洋艦隊の公式代理人ローマン・マルトフは発表した。
「12月7日、ロシア海軍の公式代表団は、インド海軍東方艦隊司令官ボカレ少将とインド海軍東海軍コマンド司令官ソニ中将との表敬会合を開催します。
同じ日に、ロシア支隊の乗組員は、クルスラ海軍博物館を見学に訪れます。
夕方には、到着したロシア支隊へ敬意を表する東方艦隊司令官主催の歓迎会が開催されます」
マルトフは伝えた。
ロシア支隊の旗艦-親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」がインドの港へ入る際、昔からの海の伝統により、インド軍事船員への挨拶として21発の礼砲を発射した。
沿岸で彼等(インド側)は複数の礼砲によりインドの同僚へ答礼した。
その後、巡洋艦「ワリャーグ」艦上へ水先案内人が上がり、同艦の乗組員は、来たる沿岸での会合式典の準備を始めた。
12月9日までの艦船の埠頭への停泊中、両国の統制本部は、演習の沿岸部門の枠組みにおける共同活動の計画と準備を行なう。
この日々には、更に合同式典、文化及びスポーツ行事、公式歓迎会、日中の扉の開放、代表団の交換、乗組員の為の港の観光名所への小旅行が催されるとマルトフは説明した。
[演習『インドラ・ネイヴィー-2015』]
演習の活動段階(アクティブ・フェーズ)は、ベンガル湾海域で12月10から12日に実行される。
『インドラ・ネイヴィー-2015』が完了する12月12日、フリゲート「サヒャディ」艦上で結果が纏められ、海上でロシア海軍艦船支隊の送別式典が行なわれる。
第8のロシア-インド海軍演習インドラ・ネイヴィーは、インド南東のアーンドラ・プラデーシュ州沖のベンガル湾で実施される。
ロシアからは親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」が派遣される。
インド側からは演習へ、「シヴァリク」型(プロジェクト17)多目的フリゲート「サヒャディ」、「ナジョージュヌイ」型(プロジェクト61ME)駆逐艦「ランヴィール」、合同統制グループに居る給油船「シャクティ」、ディーゼルエレクトリック潜水艦「シンドゥヴィル」、更には、ボーイング社製造の対潜哨戒機P-8ポセイドン、沿岸警備隊のドルニエ社製造Do-228、2機の練習訓練機ホークMk132とヘリコプターが参加する。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]
ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]
[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」
支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]
11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]
11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]
その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]
そして12月6日、インド東岸のヴィシャーカパトナム港へ到着しました。

太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在します。
合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』の海上での実地演習(活動段階)が実行されるのは、12月10日から12日までとなっております。
インド海軍からは駆逐艦「ランヴィール」(カシンII級)、フリゲート「サヒャディ」(シヴァリク級)、潜水艦「シンドゥヴィル」(キロ級)、給油船「シャクティ」の4隻が参加します。
この内、「ランヴィール」と「シンドゥヴィル」は旧ソ連で建造された艦です。

なお、現在、ロシア北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」がパキスタンを訪問しています。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを訪れた]
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