巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された
本日(2015年12月12日)、プロジェクト21631小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」と「セルプホフ」はロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。


『タス通信』より
2015年12月12日11時51分配信
【黒海艦隊へ有翼ミサイル「カリブル」を装備した2隻の艦が補充された】
セヴァストーポリ、12月12日/タス通信
黒海艦隊へ有翼ミサイル「カリブル」を装備した2隻の艦が補充された。
このミサイルは、12月9日にシリアのラッカ-ロシア連邦では非合法のテロリストグループ『イスラム国』の「首都」の2ヶ所の施設を破壊した。
土曜日に開催された小型ロケット艦「セルプホフ」と「ゼリョヌイ・ドル」の(海軍)旗の採用及び掲揚式典において、黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将は記者団へ語った。
「新たな艦は、2年以内に我々へ受け入れられました。
これまでは、彼等は戦術的な用途にのみ使用されておりましたが、今日において、彼等は作戦任務を解決できます。
これらの艦の戦闘能力はカスピ海で実証されています。
今、彼等は黒海艦隊へ現れました。
我々は、これらの艦の為、ゼレノドリスク工場に感謝しています。
今後、私共は共に働き、多くの艦を受け入れます。
私達は、乗組員の家族を受け入れるセヴァストーポリ及びクリミアの指導部に感謝します」
ヴィトコは話した。
「イスラム国」は、イラク及びシリアの領域で活動しているイスラムのテロリスト組織である。
2006年10月15日、11のスンニ派の過激派グループの合併により作成された。
「バックボーン」グループは、イラクへの滞在期間中にアメリカ軍と戦い、そしてシリアのバッシャール・アサド政権と戦った戦闘員により形成されている。
イスラム国は、アメリカ合衆国、カナダ、グレートブリテン、オーストラリア、トルコ、エジプト、アラブ首長国連邦、インド、インドネシア、そしてロシア(2014年12月29日から)においてテロリスト組織として認定されている。
[新世代小型ロケット艦「ブヤン-M」]
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の4番艦「ゼリョヌイ・ドル」は2012年8月29日に起工されました。
[小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは2012年8月29日に起工される]
2015年4月2日に進水後、艤装工事が進められ、7月10日から内陸水路経由で黒海への移動を開始し、7月30日に黒海東岸のノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは黒海へ到着した]
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の5番艦「セルプホフ」は2013年1月25日に起工されました。
[小型ロケット艦セルプホフは起工された]
2015年4月3日に進水後、艤装工事が進められ、7月24日から内陸水路経由で黒海への移動を開始し、8月11日に黒海東岸のノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦セルプホフは黒海へ到着した]
その後、この2隻は黒海東部で洋上試験~工場航行試験と国家受領試験~を実施しました。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフの国家受領試験は完了し、2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは2015年11月中にロシア海軍へ就役する]
11月18日、「ゼリョヌイ・ドル」(602)と「セルプホフ」(603)はセヴァストーポリへ到着しました。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]
そして2015年12月12日、「ゼリョヌイ・ドル」と「セルプホフ」で聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊の第41ロケット艦旅団・第166小型ロケット艦大隊へ編入されました。
プロジェクト21631小型ロケット艦は、6隻が黒海艦隊へ配備されます。
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦は、既に9隻が起工され、この内3隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部のA.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場で建造されています。
[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]
建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備
建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備
建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月19日就役
カスピ小艦隊へ配備
建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備
建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備
建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2017年就役予定
黒海艦隊へ配備予定
建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2018年就役予定
黒海艦隊へ配備予定
建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2018年就役予定
黒海艦隊へ配備予定
建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2019年就役予定
黒海艦隊へ配備予定
プロジェクト21631は、合計で9隻の調達が予定されています。
[ロシア海軍は2019年までに巡航ミサイル"カリブル"を装備する9隻の小型ロケット艦ブヤン-Mを受領する]
プロジェクト21631の主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
これまで、このようなタイプの水上艦は、対艦攻撃のみに特化していましたが、「ブヤン-M」は対地攻撃用の有翼ミサイルを搭載する事により、地上への戦力投射にも使用できるようになりました。
有翼ミサイル「カリブル」は、2015年10月7日にカスピ小艦隊の小型ロケット艦~「ゼリョヌイ・ドル」と「セルプホフ」の同型艦~からシリアの「イスラム国」拠点へ発射されています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]
カスピ小艦隊は11月21日にも「カリブル」による攻撃を行なっています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
12月8日には黒海艦隊の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」が地中海東部から「カリブル」による攻撃を行なっています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


『タス通信』より
2015年12月12日11時51分配信
【黒海艦隊へ有翼ミサイル「カリブル」を装備した2隻の艦が補充された】
セヴァストーポリ、12月12日/タス通信
黒海艦隊へ有翼ミサイル「カリブル」を装備した2隻の艦が補充された。
このミサイルは、12月9日にシリアのラッカ-ロシア連邦では非合法のテロリストグループ『イスラム国』の「首都」の2ヶ所の施設を破壊した。
土曜日に開催された小型ロケット艦「セルプホフ」と「ゼリョヌイ・ドル」の(海軍)旗の採用及び掲揚式典において、黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将は記者団へ語った。
「新たな艦は、2年以内に我々へ受け入れられました。
これまでは、彼等は戦術的な用途にのみ使用されておりましたが、今日において、彼等は作戦任務を解決できます。
これらの艦の戦闘能力はカスピ海で実証されています。
今、彼等は黒海艦隊へ現れました。
我々は、これらの艦の為、ゼレノドリスク工場に感謝しています。
今後、私共は共に働き、多くの艦を受け入れます。
私達は、乗組員の家族を受け入れるセヴァストーポリ及びクリミアの指導部に感謝します」
ヴィトコは話した。
「イスラム国」は、イラク及びシリアの領域で活動しているイスラムのテロリスト組織である。
2006年10月15日、11のスンニ派の過激派グループの合併により作成された。
「バックボーン」グループは、イラクへの滞在期間中にアメリカ軍と戦い、そしてシリアのバッシャール・アサド政権と戦った戦闘員により形成されている。
イスラム国は、アメリカ合衆国、カナダ、グレートブリテン、オーストラリア、トルコ、エジプト、アラブ首長国連邦、インド、インドネシア、そしてロシア(2014年12月29日から)においてテロリスト組織として認定されている。
[新世代小型ロケット艦「ブヤン-M」]
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の4番艦「ゼリョヌイ・ドル」は2012年8月29日に起工されました。
[小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは2012年8月29日に起工される]
2015年4月2日に進水後、艤装工事が進められ、7月10日から内陸水路経由で黒海への移動を開始し、7月30日に黒海東岸のノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは黒海へ到着した]
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の5番艦「セルプホフ」は2013年1月25日に起工されました。
[小型ロケット艦セルプホフは起工された]
2015年4月3日に進水後、艤装工事が進められ、7月24日から内陸水路経由で黒海への移動を開始し、8月11日に黒海東岸のノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦セルプホフは黒海へ到着した]
その後、この2隻は黒海東部で洋上試験~工場航行試験と国家受領試験~を実施しました。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフの国家受領試験は完了し、2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは2015年11月中にロシア海軍へ就役する]
11月18日、「ゼリョヌイ・ドル」(602)と「セルプホフ」(603)はセヴァストーポリへ到着しました。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]
そして2015年12月12日、「ゼリョヌイ・ドル」と「セルプホフ」で聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊の第41ロケット艦旅団・第166小型ロケット艦大隊へ編入されました。
プロジェクト21631小型ロケット艦は、6隻が黒海艦隊へ配備されます。
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦は、既に9隻が起工され、この内3隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部のA.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場で建造されています。
[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]
建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備
建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備
建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月19日就役
カスピ小艦隊へ配備
建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備
建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備
建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2017年就役予定
黒海艦隊へ配備予定
建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2018年就役予定
黒海艦隊へ配備予定
建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2018年就役予定
黒海艦隊へ配備予定
建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2019年就役予定
黒海艦隊へ配備予定
プロジェクト21631は、合計で9隻の調達が予定されています。
[ロシア海軍は2019年までに巡航ミサイル"カリブル"を装備する9隻の小型ロケット艦ブヤン-Mを受領する]
プロジェクト21631の主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
これまで、このようなタイプの水上艦は、対艦攻撃のみに特化していましたが、「ブヤン-M」は対地攻撃用の有翼ミサイルを搭載する事により、地上への戦力投射にも使用できるようになりました。
有翼ミサイル「カリブル」は、2015年10月7日にカスピ小艦隊の小型ロケット艦~「ゼリョヌイ・ドル」と「セルプホフ」の同型艦~からシリアの「イスラム国」拠点へ発射されています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]
カスピ小艦隊は11月21日にも「カリブル」による攻撃を行なっています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
12月8日には黒海艦隊の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」が地中海東部から「カリブル」による攻撃を行なっています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
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