ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはエーゲ海でトルコ漁船と衝突しそうになった

『インタファクス』より
2015年12月13日14時47分配信
【軍艦「スメトリーヴイ」はトルコ船の危険な接近に対して発砲した】
モスクワ、12月13日、インタファクス-ロシア
2015年12月13日、エーゲ海北部のギリシャのリムノス島沖22キロメートルに居たロシア警備艦「スメトリーヴイ」の乗組員は、トルコの底引き網漁船との衝突を回避した。
ロシア国防省広報サービス・情報管理部は発表した。
「モスクワ時間9時3分、同艦の当直勤務者は、投錨していた警備艦スメトリーヴイの右舷へ接近するトルコ船を距離約1キロメートルで発見しました」
軍当局は話した。
「スメトリーヴイ乗組員の数多くの試みにも関わらず、トルコの底引き網漁船はロシア船員との無線通信に応じず、特殊視覚発光信号やロケット信号にも応答しませんでした」
国防省は強調した。
「トルコの底引き網漁船とロシア警備艦との距離は約600メートルまで接近し、同艦は衝突を防ぐ為、移動中のトルコ船へ影響を与えない距離で射撃兵装を使用しました」
当局が指摘したように「その直後、トルコ船は急に進路を変更し、ロシア人乗組員とコンタクトを取る事も無く、距離540メートルで警備艦スメトリーヴイのかたわらを通り過ぎ、航行を続けました」
「エーゲ海で発生した事件に関連し、ロシア連邦国防相代理アナトーリー・アントノフは、ロシア国防省へロシア駐在トルコ大使館の武官を呼び出しました」
同省は指摘した。

黒海艦隊の警備艦「スメトリーヴイ」は、2015年9月18日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍最後のカシン級スメトリーヴイはギリシャへ行く]
[ロシア海軍最後のカシン級スメトリーヴイはセヴァストーポリを抜錨し、ギリシャへ向かった]
9月22日、ギリシャのパトラを訪問し、ロシア海軍旗である聖アンドレイ旗の由来となった聖人アンドレイ(アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイ)~イエスの4番目の弟子(使徒)~の遺骸の一部が譲渡されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャのパトラを訪問した]
9月25日にはコルフ(ケルキラ)島を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャのケルキラ(コルフ島)を訪問した]
その後、シリア沖へ向かい、10月初頭には他の黒海艦隊所属艦と共に演習を実施しました。
[ロシア海軍は地中海で演習を実施した]
以後もシリア沖付近に居たようですが、今回の記事で触れられているように、12月中旬にはエーゲ海に居ました。
そして今回の事件が起こりました。
投錨停泊していた「スメトリーヴイ」にトルコ漁船が接近し、警告にも全く応じなかった為、投錨していて即座に回避行動を取れない「スメトリーヴイ」は、止む無く警告射撃を行なったという事です。
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