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弾道ミサイル輸送船アカデミック・コワリョーフはロシア海軍へ就役した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年12月18日16時42分配信
【海洋兵器輸送船「アカデミック・コワリョーフ」は海軍へ加入した】
セヴェロドヴィンスク、12月18日-ロシア通信社ノーボスチ

8基までの大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を運搬可能なプロジェクト20180TV海洋兵器輸送船「アカデミック・コワリョーフ」ロシア海軍へ引き渡された。
艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』公式代理人エフゲニー・グラジシェフは報道陣へ伝えた。

海洋兵器輸送船「アカデミック・コワリョーフ」は、第2のプロジェクト20180特殊用途船であり、『ズヴェズドーチカ』で建造された。
現在、同社では、更に2隻の類似船-救助曳船「アカデミック・アレクサンドロフ」海洋兵器輸送船「アカデミック・マケ―エフ」が建造されている。

「艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で、受領証書への署名及び新たな海洋兵器輸送船"アカデミック・コワリョーフ"への海軍旗掲揚式典が開催されました」
グラジシェフ
は話した。

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』建造主任レオニード・ベレゾフスキーは、同船が8基までの大陸間弾道ミサイルR-30「ブラヴァー」を積載できると説明した。

「船の4つの船艙には、それぞれ2基ずつの製造品が有り、合計で8基のミサイル"ブラヴァー"を運搬できます」
ベレゾフスキー
は指摘した。

「アカデミック・コワリョーフ」先任補佐官の地位に在るローマン・レヴィン3等海佐によると、特徴的な設計のお蔭で、同船は世界の大洋のあらゆる所に兵器を送り届ける事が可能となる。

「同プロジェクト船は耐氷クラスが増加しており、これは、船が世界の大洋のあらゆる所でロシア海軍の潜水艦及び艦船の支援という課題を解決出来る事を意味しております」
レヴィン
は表明した。

北方艦隊広報サービス部長代行アンドレイ・ルジク2等海佐によると、間もなく輸送船北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへの移動を行ない、意図された任務の遂行へ着手する。


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プロジェクト20180TV海洋兵器輸送船「アカデミック・コワリョーフ」は、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」で2011年12月20日に起工されました。

2014年7月26日に造船台を出渠しました。


2015年10月から洋上試験を開始しました。

全ての試験は2015年12月1日までに完了しました。

そして2015年12月18日に受領-引渡証書へ署名され、合わせてロシア海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入されました。

記事中で触れられているように、「アカデミック・コワリョーフ」は、ロシア海軍新世代戦略原潜プロジェクト955「ボレイ」弾道ミサイル「ブラヴァー」を8基輸送出来ます。


プロジェクト20180支援船(救助曳船/海洋兵器輸送船)シリーズは4隻が起工され、2隻がロシア海軍へ就役しています。

救助曳船「ズヴェズドーチカ」(プロジェクト20180):2004年9月3日起工/2007年12月20日進水/2010年7月24日就役
北方艦隊へ配備

海洋兵器輸送船「アカデミック・コワリョーフ」(プロジェクト20180TV):2011年12月20日起工/2014年7月28日進水/2015年12月18日就役
北方艦隊へ配備

救助曳船「アカデミック・アレクサンドロフ」(プロジェクト20183):2012年12月20日起工

海洋兵器輸送船「アカデミック・マケ―エフ」(プロジェクト20183TV):2015年7月23日起工
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