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2016年にロシア海軍の新世代戦略原潜ボレイ級8番艦と新世代多用途原潜ヤーセン級6番艦が起工される

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『タス通信』より
2015年12月18日8時35分配信
【「セヴマシュ」は第8の「ボレイ」と第6の「ヤーセン」の起工日について述べた】
セヴェロドヴィンスク、12月18日/タス通信

第6のプロジェクト「ヤーセン」艦と第8のプロジェクト「ボレイ」は、「セヴマシュ」で2016年の海軍の日及び同社の誕生日に起工される。
金曜日、「セヴマシュ」総取締役ミハイル・ブドニチェンコは発表した。

「我々は、来年(2016年)には2隻の艦-1隻のヤーセンと1隻のボレイを起工します。
起工の日について御知らせいたしますと、それは海軍の日及び当社の誕生日です。
このスケジュールは国防省から指示されたものです」

彼は話した。

ロシアでは7月の最終日曜日に「海軍の日」を祝っている。
「セヴマシュ」の誕生日は12月21日と見なされている。

多目的潜水艦「ヤーセン」型は、8600トンの水上排水量、13800トンの水中排水量を有している。
それは深度600メートルまで潜航でき、30ノットの速力を発揮できる。
「ヤーセン」有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」、誘導魚雷で武装している。
ロシア海軍には1隻の「ヤーセン」型潜水艦-1993年に起工された潜水艦「セヴェロドヴィンスク」-が配備されており、2013年に軍へ試験運用の為に引き渡され、北方艦隊に在籍している。
次の潜水艦「カザン」は、更新されたプロジェクト885Mとして建造されている。
それは2009年に起工され、海軍は、これを2017年に受領する計画である。

ミサイル「ブラヴァー」で武装する「ボレイ」型潜水艦は、今後数十年間のロシア海洋核戦力の基礎となる使命を持つ。
合計で2020年までに8隻の「ボレイ」の建造が計画されている。
同プロジェクトのトップ艦「ユーリー・ドルゴルーキー」北方艦隊に在籍しており、第2の「アレクサンドル・ネフスキー」は今年9月末に太平洋艦隊へ移動し、第3の「ウラジーミル・モノマーフ」は2016年に太平洋艦隊へ到着しなければならない。

[第5世代潜水艦の研究はロシアで既に進められている]
海洋工学中央設計局「ルビーン」
ロシア海軍の機関と協力し、次世代潜水艦の為の設計研究に従事してる。
金曜日、同局の設計主任イーゴリ・ヴィリニトは伝えた。

「私共の局は、次のシリーズ(潜水艦)の設計研究を進めております。
我々の作業は海軍の機関と協力しています。
艦の建造、運用、そして除籍のサイクルに応じて作業は計画され、今日、進められております」

彼は話した。

ヴィリニトによると、各プロジェクトは、緩やかなる改善により、生産艦全体が建造される。
「多くのプロジェクトは、統一される兵装シリーズの設置により、このように最小化されるでしょう」
同局のトップは説明した。
「最初はボレイ-A、その後はボレイ-B、そして更なるものが。
非核動力艦隊も同様です」
彼は付け加えた。

中央設計局総取締役は、第4世代原子力潜水艦及び非核動力潜水艦は、海軍の念入りの点検を経て、その特性が完全に確認された事を指摘した。
今、彼によると、「ルビーン」636.3シリーズの計画を完了し、更に北方及びバルト海で試験を行なっている。

「そして、大いなる注目が、ボレイ-Aシリーズのトップ艦の建造に注がれています。
同艦は建造の適切な段階に在ります。
それは幾つかの新たな特質が付与されています」
ヴィリニト
は伝えた。

「ボレイ」の生産艦は、太平洋艦隊への移動を含め、今年に一連の高度な試験を実施した事をヴィリニトは指摘した。
「機器は、それに課せられた全ての要求を満たしております」
彼は強調した。

今年、「アドミラルティ造船所」黒海艦隊の為の2隻のプロジェクト636.3艦を納入した事を中央設計局「ルビーン」総取締役は想い起した。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦は、これまでに7隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2017年にロシア海軍へ納入される]

5番艦(改「ボレイ」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]

6番艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]

7番艦「インペラートル・アレクサンドルIII」は2015年12月18日に起工されました。
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]


[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦は、これまでに5隻が起工され、このうち1隻が就役済みです。

1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に「セヴマシュ」で起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に竣工、2014年6月17日に就役し、北方艦隊第11対空母原潜師団へ編入されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]

2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885Mとなり、2009年7月24日に起工されました。
[改ヤーセン級多用途原潜カザンのロシア海軍への引き渡しは2017年に予定されている]

3番艦(改「ヤーセン」級としては2隻目)「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工されました。
[ヤーセン級多用途原潜3番艦ノヴォシビルスクは起工された]

4番艦(改「ヤーセン」級としては3隻目)「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

5番艦(改「ヤーセン」級としては4隻目)「アルハンゲリスク」は、2015年3月19日に起工されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された]


そして2016年には、「ボレイ」級8番艦「ヤーセン」級6番艦が起工されます。

起工日は、2016年の「ロシア海軍の日」(7月の最終日曜日)と「セヴマシュ創立記念日」になるとの事です。
具体的には、2016年7月31日と12月21日になります。

「セヴマシュ」のトップであるミハイル・ブドニチェンコ氏は、どちらの艦が、どの日に起工されるのかについて具体的な事は述べておりませんが・・・
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