ロシア海軍の将来駆逐艦リデル級は2018年から建造を開始する
- カテゴリ:プロジェクト「リデル」原子力駆逐艦

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年12月22日13時36分配信
【駆逐艦「リデル」は「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で2018年に起工できる】
サンクトペテルブルク、12月22日-ロシア通信社ノーボスチ
将来駆逐艦「リデル」は、工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」(北方造船所)において、同社の近代化の後に建造できるだろう。
その作業は2018年の開始が計画されている。
火曜日、「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフは報道陣に伝えた。
サンクトペテルブルク工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」において、火曜日、新たな造船複合体の建造開始を記念する起工石版の設置式典が開催された。

「無論、セーヴェルナヤ・ヴェルフィは、近代化の後、このプロジェクトの受け入れ準備が整い、私共は、2018年には新たな駆逐艦の為、同社でのプレートカット開始を計画しております」
ラフマノフは式典において話した。
彼は、将来的に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、同社の生産能力の近代化により、全長350メートルまでの艦の建造が可能となると付け加えた。
出現した将来駆逐艦プロジェクト23560「リデル」は、2015年のロシアの海軍業界で最も有名なものの1つとなった。
艦の雛型モデルは、国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2015』で公表された。
ロシア連邦海軍によると、新世代駆逐艦は、その前任者よりも遥かに大きな排水量を有し、打撃力は巡洋艦に匹敵する。
戦術-技術的特性は、これらの発言により確認されている:「リデル」の排水量は約17500トン、全長200メートル、幅20メートル。
艦は、様々な用途-対艦、高射、対潜-の200基以上のミサイルを搭載する。
最も重要なのは、このプロジェクトが作成されるのは、遠い将来では無く、近い将来の建造の為である。
統合造船業営団は、駆逐艦の概要の最終的な形成は2016年に完了し、起工は2018-2019年に実行できると指摘している。
使用される動力のタイプは、まだ最終的には承認されていない。
[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]
ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]
2014年10月下旬、「ロシア防衛業界の高位の情報提供者」は、「リデル」型の1番艦は2023-2025年よりも前にロシア海軍へ受領される事は無いと述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの1番艦の就役は2023-2025年よりも前にはならないだろう]
ロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク少将は、「リデル」の1番艦は2020年以降にロシア海軍へ受領されると述べました。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは2020年以降に就役する]
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルの設計作業は続けられている]
将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進と通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]
しかし2015年2月20日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の機関が原子力推進にほぼ確定したと述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]
将来駆逐艦「リデル」の動力は、ほぼ原子力推進に決まっています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]
「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]
2015年6月、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の建造は2019年から開始されると述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデル級の建造は2019年に開始される]
2015年7月、「ロシア統合造船業営団」国家防衛発注局取締役アナトーリー・シレモフ氏は、「リデル」の設計原案は2016年には纏まり、起工は早くて2018-2019年になると述べています。
[ロシア海軍の新型駆逐艦プロジェクト23560リデルの設計原案は2016年に出来上がる]
そして今回、「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、2018年に「リデル」建造の為のプレートカットが開始されると発言しました。
正式な起工は、その後になります。
「リデル」建造の為にサンクトペテルブルクの「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の造船施設は近代化されます。
近代化が完了した後、「リデル」建造の為の作業開始が可能になるという事です。


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