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ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海での洋上試験第1段階を完了した


『タス通信』より
2015年12月25日10時21分配信
【「アドミラル・ゴルシコフ」は白海でのミサイル及び砲射撃の後に基地へ戻った】
モスクワ、12月25日/タス通信

プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は、白海における試験の第1段階を完了した。
金曜日、北方艦隊広報サービス部長代行アンドレイ・ルジク2等海佐は発表した。

「試験は白海の北方艦隊海洋射爆場及びアルハンゲリスク州で実施されました」
彼は説明した。

士官によると、試験射撃は数日間に渡って実施された。
様々なモードで汎用砲装置A-192を含めた及びミサイル複合体の動作が点検された。
加えて、様々なタイプの有翼ミサイル発射が白海及びチジャ射爆場の目標に対して実行されたとルジクは付け加えた。

試験実施及びミサイル飛翔海域の船舶航行は禁止され、白海の船の船長及び港湾管理部へ事前に通知された事を北方艦隊の代理人は強調した。

「プロジェクト22350の1番艦の試験プログラムは続行されます。
フリゲートの全てのシステム及び機構を対象に、様々な操作条件及び操作モードの下で入念な検査が行なわれます。
特に、高精度兵器の動作に注意が払われます」

海佐は締め括った。

以前、「アドミラル・ゴルシコフ」は2015年では無く、2016年にのみロシア海軍へ補充される事が知られるようになった。
艦は2006年初頭に起工され、2010年秋に進水し、2014年11月に最初の試験へ出発した。

海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将によると、フリゲートは大量の兵装試験を経過しなければならない。
「大量の兵器試験という観点から、我々は、ゴルシコフの今年の納入を予定してはおりません。
納入は2016年に実施されます」

彼は話した。
プロジェクト22350艦は4500トンの排水量を有しており、29ノットの速力を発揮できる。
それは、特にミサイル「オーニクス」「カリブル」、そして高射複合体「ポリメント-リドゥート」で武装している。

上部構造物は独創的な方式が特徴である。
艦の建造に複合材料が使用された事は、可視性の減少を可能にする。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦(大洋ゾーン艦)プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水しました。


2013年7月31日からは工場岸壁で係留試験が開始されました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった]

しかし、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載予定のA-192M 130mm単装砲の開発と製造は遅延に遅延を重ね、この為、「アドミラル・ ゴルシコフ」の就役も当初計画より大幅に遅れる事になりました。
[ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される]

130mm砲は2014年9月に入り、ようやく「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ届けられ、「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載されました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の為の130mm砲は完成した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に130mm砲が搭載された]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始しました。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は消磁作業を開始した]
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は航行試験の準備が出来ている]

11月8日、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁を離れ、クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はサンクトペテルブルクを去った]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

11月18日、クロンシュタットを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は工場航行試験を開始した]


「アドミラル・ゴルシコフ」の試験は、就役後の配備先となる北方艦隊海上射爆場、つまりバレンツ海へ移動して実施されるとも言われていましたが、結局はフィンランド湾で実施されることになりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は北方艦隊で今後の洋上試験を実施する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2015年5月中旬にフィンランド湾で洋上試験を行なう]

5月15日、「アドミラル・ゴルシコフ」サンクトペテルブルクを抜錨し、洋上試験(第2段階)へ向かいました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の為に抜錨した]

その後はバルチースク基地へ移動し、洋上試験を続けていました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験を再開した]

7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンはロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"を訪れた]

9月3日にバルチースクを出航し、9月7日にクロンシュタットへ到着しました。


9月11日、建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、「アドミラル・ゴルシコフ」バルト海における洋上試験(第2段階)を完了したと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の第2段階を完了した]

その同じ日、「アドミラル・ゴルシコフ」は午前9時にクロンシュタットを出航し、フィンランド湾で洋上試験を行ない、同日の午後8時に帰港しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はフィンランド湾で昼夜の洋上試験を行なった]


その後、バルチースク基地へ移動した「アドミラル・ゴルシコフ」は、9月22日に白海へ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海へ向かった]

9月24日にはバルト海を出て北海へ入りました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバルト海を出て北海へ入った]

9月30日、白海沿岸セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海沿岸のセヴェロドヴィンスクへ到着した]

10月19日、「アドミラル・ゴルシコフ」国家受領試験を実施する為、白海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は洋上試験の最終段階を実施する為に白海へ出航した]

11月2日、A-192M「アルマート」130mm単装砲の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で130mm砲を発射した]

11月25日、白海有翼ミサイル(カリブル)の発射試験が行なわれました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2015年12月末までにロシア海軍へ引き渡される予定となっておりましたが、12月後半になっても未だ国家受領試験は完了しておらず(国家試験が完了しなければ海軍への引き渡しは承認されない)、12月末の引き渡しは断念され、来年(2016年)に延期されることになりました。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は2016年にロシア海軍へ引き渡される]

そして12月25日、白海での洋上試験の第1段階は完了し、「アドミラル・ゴルシコフ」は基地へ帰港しました。

第2段階が実施されるのは来年(2016年)になります。

「アドミラル・ゴルシコフ」海軍への引き渡し時期は、2016年末までになるようです。
『タス通信』より
2015年12月25日9時13分配信
【情報筋:大量の試験は2015年度国家防衛発注のプロジェクト艦の期限を変更させた】
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