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ロシア海軍の最新掃海艦アレクサンドル・オブホフは洋上試験を開始した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年12月25日14時22分配信
【機雷掃海艦「アレクサンドル・オブホフ」は航行試験へ出発した】
モスクワは、12月25日-ロシア通信社ノーボスチ

新世代機雷掃海艦のトップ「アレクサンドル・オブホフ」工場航行試験を開始した。
金曜日、同艦を建造した企業である「中部ネヴァ川造船工場」広報サービスは発表した。

「新世代掃海艦(プロジェクト12700)のトップであるアレクサンドル・オブホフは工場航行試験を開始しました。
この段階における同艦の試験が完了した後、国家受領試験が実施されます。
試験においては、掃海艦の航行能力のみならず、その機器も検査されます」

声明では、こう述べられた。

「中部ネヴァ川造船工場」が説明したように、工場航行試験においては、同船のメインエンジンの仕様書上の特性-出力、燃料及び潤滑油の消費量、最大出力発揮時間の点検が実施される。

「同艦には、サンクトペテルブルク工場ズヴェズダーが製造した国産エンジンが設置されております。
この件は、同プロジェクトのトップ艦の開発時に承認され、生産艦にも同様に設置されます。
その他の機器も同様であり、エンジンには低磁性鋼が使用されています」

声明では、こう指摘された。

プロジェクト12700艦の排水量は890トン、全長61メートル、幅10メートル、満載排水量での速力16.5ノット、乗員44名。
機雷へ対処する為、同艦は様々なタイプの掃海具、更には遠隔操作自律無人水中装置を使用できる。

新たな掃海艦は、真空注入により形成された一体型ガラス繊維強化プラスチックから成る世界最大の船体を有している。
この技術は、ロシア軍事造船において初めて導入された。
このような船体の利点は、鋼鉄船体に比べ、より高い強度であり、機雷探索における同艦の大いなる生残性を保障する。
一体型ガラス繊維強化プラスチック船体の就役期間は、磁性鋼鉄船体よりも長くなり、船体重量は遥かに小さくなる。

2014年4月、「中部ネヴァ川造船工場」は、同プロジェクトの3隻の生産艦を建造するロシア連邦国防省との契約へ署名した。
契約によると、生産艦の納入は2016年から2018年の間に予定されている。


ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日にサンクトペテルブルク中部ネヴァ川造船所で起工されました。

プロジェクト12700の船体はガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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起工から約3年後の2014年6月27日に進水しました。
[ロシア海軍の新世代掃海艦アレクサンドル・オブホフは進水した]


進水後に艤装工事が行なわれ、2015年2月から係留試験が始まりました。

2015年7月26日の「ロシア海軍の日」には、他の新型艦と共にバルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]

そして2015年12月25日、当初の予定よりも大幅に遅れて工場航行試験が始まりました。

「アレクサンドル・オブホフ」は2015年11月にロシア海軍へ納入される予定でしたが、当然ながら2016年に延期される事になりました。
[最新掃海艦アレクサンドル・オブホフは2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]

改訂されたスケジュールによると、「アレクサンドル・オブホフ」は、2016年5月にロシア海軍へ引き渡される予定となっております。
『タス通信』より
2015年12月25日9時13分配信
【情報筋:大量の試験は2015年度国家防衛発注のプロジェクト艦の期限を変更させた】
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