fc2ブログ

ロシア造船業界は2019年にはロシア海軍の為の将来正規空母の建造が可能となる

15-1228a.jpg
15-1228b.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年12月27日19時8分配信
【統合造船業営団:ロシア連邦は2019年に新たな正規空母を建造する可能性が現れてくる】
モスクワ、12月27日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア造船業界は、2019年の完了が計画されている造船所の近代化の後に、新たな正規空母の製造が可能となる。
日曜日、「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフテレビ局『ロシア-24』の生放送で表明した。

以前、「統合造船業営団」総裁は、営団が「北方造船所」(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)での将来正規空母の建造の可能性について検討していると述べた。

「技術的な可能性だけに限って話しますと、近代化作業の完了により、大方2019年初頭には、我々は、民間船と、正規空母を含む軍用艦といった大型船の製造の為の全てが可能になるでしょう」
彼は話した。

ラフマノフは更に、「統合造船業営団」は、ヘリコプター母艦の建造を開始する全ての必要な能力を持っている事を指摘した。
このクラスには、ロシア連邦へ引き渡されなかったフランス軍艦「ミストラル」も含まれる。

現在、ロシア連邦海軍の戦闘編制には、1隻の航空巡洋艦-「アドミラル・クズネツォフ」が在籍している。
以前、ロシア連邦国防省は、正規空母の建造に関する問題は、5年後よりも前に決定される事は無いと発表した。
2020年までの国家軍備プログラムにおいて、正規空母の建造は意図されていない。


[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]
23000e.jpg

ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーション~重航空母艦(80000-85000t級)、中航空母艦(55000-65000t級)、軽航空母艦(50000t未満)が検討されています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]

将来正規空母の建造開始時期は、今のところは未定です。
[ロシア海軍の為の将来原子力空母の起工は2018年までの予定表には無い]

将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]

将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発作業も進められています。
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]

将来正規空母アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来正規空母建造の中核となるのはセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」であり、同社は、造船設備の近代化を進めています。
[セヴェロドヴィンスク造船所は生産設備を近代化した後にロシア海軍の為の将来正規空母を建造できるようになる]

将来正規空母の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍の要求により、ほぼ原子力推進に確定しております。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]


15-1228c.jpg
今回の記事に登場する「ロシア統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、以前、ロシア国内の2ヶ所の造船所将来正規空母の建造が可能であると述べています。
これはおそらく、セヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」と、サンクトペテルブルク市バルト工場を指しています。
[ロシアの2つの造船所はロシア海軍の為の将来正規空母を建造できる]

更に、サンクトペテルブルク市「北方造船所」(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)も、全長350メートルまでの大型水上艦の建造を可能にする為の造船設備の近代化を行ないます。
[ロシア海軍の将来駆逐艦リデル級は2018年から建造を開始する]
近代化が完了すれば、「北方造船所」でも将来正規空母の建造が可能となります。
無論、「北方造船所」だけで正規空母を建造する可能性は有りませんが、その建造に参加する事は可能になります。


今回、「統合造船業営団」総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、ロシア国内の主要造船所の近代化は大体2019年初頭までの完了が計画されており、その後、将来正規空母の建造が可能になると言っています。
予算面の問題はさて置いて・・・
関連記事
スポンサーサイト